4月から衣替えしたNHK総合テレビ「ほっとニュース北海道」(月~金曜、午後6時10分)で、渡辺美希さん(27)が新任スポーツキャスターとして道内の話題を伝えている。前職はNHK岐阜放送局キャスターで、スポーツを伝える側の仕事にやりがいを見いだし北海道にやって来た。“北海道1年生”は笑顔を絶やさず、新天地で奮闘している。

4日、初出演での「やる気、元気、渡辺美希です」の第一声から2週が経過し「コンサドーレの試合と、宮の沢の練習場に行きました」と話す。「コンビニの店員さんが声をかけてくれて、人の温かさも印象的」と北海道にも慣れてきた。

福岡で生まれ山口の大学に進学し、岐阜で4年間務めた。札幌放送局でのキャスター採用に応募し、新生活の扉を開けた。列島縦断。身近にスポーツがあった。「中、高校時代はフィギュアスケートをやっていました。大学ではアイスホッケー部のマネジャーで『走れ、コラーッ』って叫んでました」。

サッカーは、岐阜時代にのめり込んだ。取材対象だったFC岐阜から神戸を経て、スコットランドのセルティックに移籍した古橋亨梧(27)がいた。永島祐史(26)はオーバートレーニング症候群と診断された後、試合でゴールを決めた。「悩みも聞いたことがあった」とドラマを見てきた。

「BIGBOSSも福岡」という日本ハム、冬季競技も楽しみ。大学4年時、放送局の最終面接で札幌を訪れた。「友達とスープカレーを食べた思い出があります」。吉報届かず。からい…ちょっぴりほろ苦い記憶だったが、今は毎日が楽しい。【大滝貴由樹】

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◆渡辺美希(わたなべ・みき)1994年(平6)9月4日、福岡・北九州市生まれ。八幡高-山口大工学部循環環境工学科卒。NHK岐阜放送局では4年間、主にスポーツを担当。4月からNHK札幌放送局スポーツキャスターに。「ほっとニュース北海道」では午後6時台のスポーツニュースを担当している。