お笑いタレント、土田晃之(49)が15日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「土田晃之 日曜のへそ」に生出演し、11日に61歳で亡くなったダチョウ倶楽部上島竜兵さん(享年61)について語った。

上島さんを囲んで酒を飲む「竜兵会」のメンバーとして深い親交があった。涙をこらえたような静かなトーンで、冒頭約9分間にわたり「上島竜兵という優しい人がいたんで、皆さん忘れないでいてください」と語った。

土田のトークは以下の通り。

俺のボスが死んだ話です。僕のボスが死んじゃいましてね。この番組にも、上島さんと肥後さんは年に2回くらい出てくれた。リスナーと皆さんにちゃんと報告しなければならないとこの数日思っていた。残念なんですけど。

僕らの関係性って不思議だなと思っていて。事務所の先輩後輩と言われるが、本当に僕にとって友達だし、恩人だし、親友だし、兄貴だし、親。単純に家族。利害関係なく20年以上集まっているのはなかなかないと思う。僕らも、上島さんと肥後さんという人にほれて、楽しかった。家族が亡くなってしまったんですけど。

亡くなって3回会うことができた。亡くなってすぐ病院に行くことができた。行くタクシーの中で、マジかと、東京の夜景を見ながら涙が止まらなかった。病院に着いて、いま会っちゃうと、現実を突き付けられているような気がして耐えられないんじゃないかと思った。もし苦しい顔をしていたらどうしようと思った。対面したら、のんきな顔をして寝ていた。拍子抜けするくらいいつもの寝顔で、ほんと少しだけ救われた。みんなも泣きながら半笑いで。「のんきな顔して寝ていますね」「今にも起きそうだ」って。「台から落としてみます?」って泣きながら冗談をいって。上島さんの手をあらためて握ると、こんな男らしいごつごつしてた手をしていたんだなと。

(お笑いの時と同様)簡単な二択を間違えたんだろうな。そっち行っちゃうと全然みんな楽しくないよ、と。そっちじゃねぇんだよなって。マジで思っているのは、亡くなって数日たってますけど、毎日、絶対、あの世で志村さんにこっぴどく怒られていると思う。上島さんも萎縮して「すいません」って言っているのが目に浮かぶんで。きっとその後、楽しくお酒をのむんだと思う。

僕らもいずれ、何十年後か、亡くなったら一緒にのめたらいいと思っているんですけど。僕らが80代で死んだとして、上島さんは61だから、俺らのほうが年上になっているから、竜兵会バランスとれるんじゃないかな。本当の竜兵会は数十年後に始まるなと。笑って話せるようになったらまた楽しい話をしたいと思います。上島竜兵という優しい男がいたんで、皆さん忘れないでください。

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