韓国の芸能界に精通し、K-POP評論家の古家正亨氏(48)が15日、ニッポン放送の特別番組「BTS『Proof』TRACKS」に出演。14日の“バンタン会食”で話題になったグループ活動の今後について個人の見解を語った。

同局は3夜連続で、リリースされたばかりのBTSのAnthology Album「Proof」の魅力に迫る特別番組を放送。15日は古家氏がパーソナリティーとして緊急生出演した。

一時は活動休止と報じられ、事務所がこれを否定する展開になったが、古家は「グループとして活動は一旦お休みして、これからはソロの活動の時間を設けていきたいと思っている、という発表があったんですよね。それを日本や世界のメディアが『BTS活動休止』と報じていますが、この言い方は間違いで、活動休止でも中断でもないし、みんなソロ活動の時間を設けていくっていうわけですから」と解説した。

全てが心に刺さったというRMのコメントについて「ああいうコメントを放つのは賭けだったと思う。でもそれだけ疲れてたんだなっていうのが正直な感想。あのときあの瞬間はどう思ってたのかな、と思ったら涙が止まらなかった」と続けた。

「自分たちが今まで吐露出来なかった思いを、どう表出できるのかってバランスがすごく難しいんですよ。言いすぎてしまうとARMYを傷つけてしまうし、言わないとどんどん蓄積されてしまう。その言わない時間が長く大きくなると取り返しがつかないから、今回吐露できたことはよかったと思う」と感想を語った。

K-POPのアイドルビジネスのスキームに対してコメントしたことについて「自己犠牲の上で生まれてくる素晴らしさがK-POPにはある。でもそれは今の時代にそぐわないかもしれない。K-POPグループの、海外アーティストと戦える頂点にいるメンバーから発せられたのは深い意味がある。韓国の音楽界にいろんな意味で波紋を投げかけたんじゃないか」と話した。

さらに「みんなが悩み、頑張ってきた姿がなんとなく見えるんですけど、いつもそれを支えてきたのがARMYで、ARMYなくしてここまで来れなかった。ただ、自分たちは常に新しい記録を作らなきゃいけない、いい曲を届けなきゃいけないとか、いつしかプレッシャーになっていたのかな。彼らはそういった悩みを抱え自分たちと向き合いながら、それでもエンターテイナーとして良いものを届けたいと頑張ってきたんだな」とメンバーの気持ちを察した。

ソロ活動については、「メンバーみんな多才だから、ソロ活動、個人としてやりたいことをやって、しっかり“Love Myself”をやり遂げて欲しい。BTSの最終的な目標は“BTSを守ること”だと思っていて、今回RMが『BTSを守るために休みたい』とおっしゃっていたし、彼らにとってゴールはそこだと思うんですよね。だからそのためにも、自分たちの時間を設けることは絶対プラスになるはずだと思う。ソロ活動を通して、壁にぶつかることもあると思うけど、自分たち1人1人でもやれることはあるんだって証明したいんだと思う。いっぱいチャレンジして、見せて聴かせてほしいし、それによってBTSが一番いい形で第2章の幕を開けられるんじゃないかな」と期待を寄せた。

番組ではメンバー7人が直接選んだソロ曲やユニット曲で構成されているCD2に迫った。RM、JIN、SUGAの選曲と思い出について、1人1人に向き合うようにじっくりと古家氏が語った。