シンガー・ソングライター泉谷しげる(74)が21日、フジテレビ系音楽バラエティー番組「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」にVTR出演した。6月29日発売のアルバム「ah-面白かった」をもって「52年のアーティスト活動にピリオドを打つ」ことを表明している同世代のシンガー・ソングライター、吉田拓郎(76)へメッセージを送った。

拓郎とともに司会を務めるKinKi Kidsの2人が、過去の映像を見た上で「(番組内で歌った)『きよしこの夜』は誰が選曲したんですか? 僕らは拓郎さんだったと…」と切り出すと、拓郎は「泉谷しげるが『きよしこの夜』しか弾けなかったんだよ」と説明した。

すると真相を明かす形で、メッセージVTRが流された。映像内で泉谷は「俺がクリスマスの曲なんか決めるわけがない。人のせいにしてるな。選曲に参加した記憶はまったくありません。ぬれぎぬです!」と完全否定。「とにかく吉田拓郎って男のわがままをきくはめになって大迷惑してきた世代ですから。KinKi Kids偉いなって。吉田拓郎より大人なんじゃないかって思って。尊敬していますね。僕らも、KinKi Kidsくらい仲良ければ、ケンカ別れしなくて済んだかな」とジョークを飛ばした。

その上で「最後のアルバムっていうのが発表された時に、どうせまた手のひら返したようにまたやるんだろうという、からかってやろうと思って他にコメントしたことがあったんですけど」と明かし、「やっぱりそれなりの決断があったんだなということで。ちゃかすわけにはいかないかなと。やめる、ってよっぽどのことですよ。本当に尊敬し、その判断に大変、敬意を表したいと思いますね」と伝えた。

同番組は96年10月から01年3月まで、フジテレビ系で毎週土曜午後11時半から30分間放送された。01年4月からスタートした同局系「堂本兄弟」(年9月まで放送)の前身番組にあたる。出演者のトークや、「LOVE LOVE ALL STARS」をバックバンドにした生演奏などがメイン。