伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸(59)が、3年ぶり河内音頭ツアーへの思いを語った。21日に、大阪市内で、日刊スポーツの取材にこたえ「3年ぶりの河内音頭ツアー中です。盆踊りに参加される皆さんはマスク着用で頑張っておられます」と、コロナ禍から少しずつ日常に戻りつつある手ごたえを語った。

毎年7月、8月に1年分の仕事が集中すると言われる菊水丸。それが、新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年、21年と盆踊り大会が自粛され、本来ぎっしりとなるスケジュール表が真っ白になった。

「困りましたよ。収入が98%減ですわ。2年間、自宅で資料整理したり、古い音源を聞いたり、おかげで新たに学べる機会になりました」

苦笑しながら振り返ったが、もともと酒やたばこをたしなまないとあって、ひたすらステイホーム生活で耐えた。ようやく今夏、コロナ前の4割ほどに回復したという。

6月26日の「河内家菊水丸 河内音頭生活45周年 プロ活動40周年記念 活動報告会」には芸人仲間の西川きよし、オール阪神、大平サブローらが駆けつけ、再スタートを祝った。

7月2日には出身地でもある大阪府八尾市の河内音頭記念館前で盆踊り大会に出演。「暑い日でしたが、踊り手の皆さんはマスク着用で大変だったと思います。僕も歌う時以外は、ずっとマスクでした」と参加者への感謝を述べた。

伝統の祇園祭は3年ぶりに山鉾(やまほこ)巡行とみこし渡御が行われた一方、天神祭は船渡御、花火大会は実施されない。

「やっぱり天神祭が完全復活してほしかった。そうなれば、まだまだ慎重な各地の盆踊り大会も『うちもやろう』というムードに戻れると思うので」

8月11、12日には大阪・四天王寺大盆踊りが開催される。「四天王寺さんがやられるのはありがたいですね。こちらが弾みになって、もっと広がっていければよいのですが」とも願う。

それまで「中之島なつまつり」の会場として親しまれた大阪国際会議場グランキューブは、ワクチン接種会場として利用された。

「いつも盆踊り大会として親しまれた場所でワクチンを打つなんて、あのときはショックでした。なんとかこの夏、我々の力で盛り上げたいです」と菊水丸は気合を込めた。【三宅敏】

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◆今後の主なツアー日程

▼7月24日 日本料理 花鹿 第1回納涼盆踊り大会(奈良市)

▼同28日 サンケイビルブリーゼタワー(大阪市北区)

▼同30日 第21回小山田青壮年会 納涼盆踊り大会(大阪府河内長野市)

▼8月2~4日 夏休み!よしもと 吉本新喜劇&バラエティ公演(御園座)

▼同5日 第18回健康都市連合 日本支部大会いずみさの(大阪府泉佐野市)

▼同11~12日 令和4年 四天王寺盆踊り大会(大阪市天王寺区)

▼同16~17日 令和4年 第28回大阪ベイタワー・弁天連合 盆踊り大会(大阪市港区)

▼同17日 第70回女性フェスティバル 第60回消費者大会 合同周年式典(大阪府八尾市)

▼同21日 龍神総宮社 夏季先祖感謝供養祈願祭(京都府宇治市)

▼同27日 グランフロント大阪ナレッジサロン夏休みイベント(大阪市北区)

▼同29日 グランキューブ 中之島なつまつり(大阪市北区)

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◆河内家菊水丸(かわちや・きくすいまる)本名・岸本起由。1963年(昭38)2月14日、大阪府八尾市生まれ。9歳で父・河内家菊水に弟子入り。社会風刺・お笑い・音楽を融合させた新聞詠みを復活させ「グリコ・森永事件」「阪神タイガース日本一音頭」「天才漫才師・横山やすし物語」などを次々発表。この夏、3年ぶり河内音頭ツアーを再開した。