70年代にスプーン曲げで一世を風靡して超能力者として世界的に有名になったイスラエル出身のユリ・ゲラー氏(75)が、ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領に宛てて「私のマインドパワーで核攻撃を阻止する」と警告する書簡を自身のツイッターに投稿した。2日に投稿したプーチンに宛てた書簡の中でゲラー氏は、プーチン大統領が西側諸国に対する核兵器の使用をちらつかせていることに対し、攻撃を阻止するために「私のマインドパワーの全てを使う」と述べ、世界中の平和を望む人々にも参加して欲しいと呼びかけた。「私たちみんなのマインドパワーを合わせたら、とてつもなく大きなエネルギーになる」と述べ、想像をはるかに超えた力となって核戦争を阻止できると確信していると綴り、「あなたの管制センターのコンピューターは故障し、ナビゲーションシステムは機能不全となり、ミサイルは誤作動を起こすでしょう!」と警告している。

ゲラー氏はさらに、プーチン大統領と核爆発によってできるきのこ雲の画像をバックに中国とロシアの脅威について語る動画も投稿し、核攻撃の可能性について言及。「あなたに本気で警告する」と再びプーチン大統領を名指しして警告を与えている。他にも、プーチン大統領へのメッセージと見られる米映画「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011年)で俳優マイケル・ファスベンダー演じるマグニートーが超能力で飛んでくる大量のロケットをはね返すシーンのGIF動画も投稿して、本気度をアピールしている。

プーチン大統領は今年2月末にウクライナを侵攻して以降、ウクライナへの軍事支援を続け、対ロ制裁を強める欧米に対して「必要な場合は核兵器を使う」とけん制している一方、1日には核兵器不拡散条約運用検討会議に向けた書簡で「核戦争に勝者はおらず、そのような戦争を起こすべきではない」とも述べている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)