女優永野芽郁(22)が19日、都内で、主演映画「マイ・ブロークン・マリコ」(タナダユキ監督、9月30日公開)の公開直前イベントに登壇し、共演した奈緒(27)からのサプライズの手紙に涙を浮かべた。

この日は、永野が24日に23歳の誕生日を迎えるのを前に、奈緒から手紙が朗読された。「ダメだってそういうの」と驚いた反応を浮かべる永野に対し、奈緒は「泣かない文だよ」と切り返したうえで、静かに手紙を読み始めた。

父親から虐待を受けた女性の役どころを演じた奈緒は「演じるにあたって、もっとつらい日々になるだろうと思っていました。でも撮影が始まってみると、つらさより幸せな気持ちに満たされていました。隣にいつも芽郁ちゃんがいてくれたからです」。さらに「撮影中、私にとっての希望は芽郁ちゃんでした。私がつらいと感じる時、いつも全力で寄り添ってくれる芽郁ちゃんに、いつも心から感謝しています」。

親友からのメッセージを受け、「どこが泣かない文なのよ」と涙を流しながら照れ笑いした。

2人はプライベートでも親交が深く、共演は18年のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」以来、4年ぶりとなる。おそろいの白いTシャツで登場し、昨年11月の撮影を振り返った永野は「奈緒ちゃんの心が壊れちゃうんじゃないかと心配するシーンがいっぱいあったので、そばにずっといたいなって思いました」と明かした。奈緒も「言葉がなくても手を触ってくれたりとかして。その瞬間だけでも温かさを感じられた」と、永野の優しさに感謝した。

特別上映を見終えた一般客から「新しく知ったお互いの一面はありますか?」と質問を受ける場面も。奈緒が「全部好きだからな」とつぶやくと、永野は「ほんとに私のこと好きなんですよ。いいでしょ」と明るく語った。

また、ストレス発散法についての質問には、喫煙シーンのために特訓していたニコチンタール抜きのタバコを挙げ、「撮影中はリアルに自分を発散できました。身体に害のない“治療薬”用のタバコですけどね」と笑わせた。

2人のほか、タナダユキ監督(47)も登壇。本作は鬱屈(うっくつ)した日々を送っていたOLシイノトモヨ(永野)が、ニュースで親友イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知り、マリコの実家から遺骨を奪って旅に出るというストーリーとなっている。