沢口靖子が主演するテレビ朝日系連続ドラマ「科捜研の女」(火曜午後9時)の初回が18日に2時間スペシャルで同8時から放送され、平均世帯視聴率が11・9%(関東地区)だったことが19日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は6・6%だった。

京都府警の科学捜査研究所(科捜研)法医研究員である榊マリコ(沢口)を中心に、捜査1課の土門薫刑事(内藤剛志)らと協力して難事件を解決していくミステリードラマ。

第1話では…。

“公園で男性が焼死した”という知らせが科捜研に入った。駆けつけたマリコに、土門刑事が驚きの事実を告げる。目撃者によると、被害者は歩きながらスマートフォンで通話していたが、ベンチに座った瞬間、体から火が噴き出したというのだ。しかも、そのまま微動だにせず燃え続けたという。周囲にまったく火の気がなかったことから、いったいなぜこんな事態が起きたのか、マリコたちも戸惑いを隠せなかった。

マリコが検視をはじめたところ、ひとりの男が現れ、被害者を見て驚愕(きょうがく)する。彼はその日、科捜研に着任した新たな物理研究員・君嶋直樹(小池徹平)。君嶋によると、被害者は彼の前職場である京都環境生態研究センター(環生研)の所長・奥崎譲(小宮孝泰)に違いないという。

まもなく、奥崎が死の直前に電話していた先が、環生研内の環境DNA研究室の固定電話だったことが判明。この研究室は君嶋が最近まで在籍していたところで、奥崎の独断で閉鎖が決まったばかりだった。そのため、所属していた科学者たち、古久沢明(石黒賢)、才川隆文(正名僕蔵)、設楽勉(水橋研二)、由井沙織(高田里穂)らは奥崎に強い恨みを抱いていた。特に、物理学者の古久沢は「自分たちの研究は未来の人類のため。それを阻む奥崎は人類にとって害悪で排除されるべき存在だ」とまで口にしていた。

そんな中、君嶋は、事件関係者と同僚だったことを知った藤倉甚一刑事部長(金田明夫)から鑑定に加わることを禁じられてしまう。加入していきなり仕事ができなくなってしまった君嶋は、鑑定が許されないながらも科捜研のミーティングに参加。世界各地で報告されている“人体自然発火現象”の可能性を指摘した。