英王室が11日にチャールズ国王の戴冠式が来年5月6日にロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われることを発表し、ヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻の長男アーチー君の4歳の誕生日とバッティングしていることが話題になっている。

当初は、エリザベス女王の戴冠式と同じ6月2日に行われるものと見られていたが、それより早く前倒しされて行われることが決まった。しかし、5月6日は孫であるアーチー君の誕生日であることから、日取りを巡って何らかの意図があるのではないかとの臆測もささやかれている。ネット上では夫妻に対する「当てつけ」だとの声も上がっているが、夫妻が戴冠式に招待されない可能性も浮上している。

米オンラインメディアのデイリー・ビーストが、ヘンリー王子が出版を予定している暴露本で妻のカミラ王妃を攻撃して傷つけるようなことがあれば、国王は夫妻を招待しない可能性が高いと報じた。カミラ王妃を巡っては、メーガン妃が王室で受けたと主張する人種差別的な発言をした人物ではないかとのうわさもあり、王子の回顧録でも批判的な内容が書かれている可能性が取り沙汰されている。国王の友人によると、国王は王妃をとても愛しており、2005年に再婚して以来、「不倫の末の略奪」として反感を買っていた王妃が国民から受け入れられるようあらゆる手を尽くしてきたという。最終的に女王も王妃を認めており、たとえ息子であっても常に守ってきた大切な存在である妻を傷つけることは許せないようだ。そのため、回顧録の内容次第では夫妻は戴冠式への出席がかなわず、米国で家族水入らずでアーチー君の誕生日祝いをすることになるかもしれない。

複数のメディアによると、戴冠式には2000人ほどが招待される予定だというが、現時点で招待客リストは公表されておらず、ヘンリー王子夫妻が招待されるかどうかも分かっていない。ヘンリー王子は、回顧録の内容を修正し、チャールズ国王やカミラ王妃に関する記述を削除または変更することを希望していることが伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)