放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏が14日、ツイッターを更新。テレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターで同局社員の玉川徹氏の発言問題をめぐる一部報道に「BPO案件ではないのでは?」と疑問を呈し、自身の考えを述べた。

スペクター氏は、問題となった玉川氏の発言について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の審理入り、あるいは審議入りする可能性を報じた複数記事を受け、「玉川徹の擁護するつもりはないが、BPO案件ではないのでは?発言の間違いに訂正も謝罪もあった。番組が意図的に作ったVTRではない。普段は重要な指摘をするBPOです。今回も放送法第4条が重要だと思います」と異論を唱えた。

ちなみに、放送法第4条では「放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。一 公安及び善良な風俗を害しないこと。二 政治的に公平であること。三 報道は事実をまげないですること。四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」とされている。

玉川氏は9月28日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」で、安倍晋三元首相の国葬で菅義偉前首相が読んだ弔辞について「(広告大手)電通が入っている」などと発言。翌29日に「事実ではありませんでした」と発言を訂正し謝罪していた。テレビ朝日は4日、事実に基づかない発言をしたとして、社員の玉川徹氏を謹慎(出勤停止10日間)処分にしたと発表した。