乃木坂46齋藤飛鳥(24)が4日、自身の公式ブログを更新し、グループからの卒業を発表した。12月7日発売の31枚目シングル(タイトル未定)をもって卒業する。年内いっぱいでいったん活動終了し、来年あらためて卒業コンサートを行う。1期生最年少13歳で加入して11年。トップアイドルとなった24歳のエースが、11年以上活動した乃木坂46から離れる決断をした。

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齋藤は希少な存在だ。1期生最年少、13歳中1で乃木坂46加入。当初から童顔のかわいらしいビジュアルには定評があったが、6歳上の白石麻衣や4歳上の西野七瀬らお姉さんメンバーが頭角を現す中、人気が伸び悩んだ時期もあった。デビューからのシングル10作で、選抜入りはわずか3作にとどまった。

成長に伴う「脱年下組」「脱妹キャラ」は、若くしてデビューした多くのアイドルがぶち当たる壁だ。齋藤も例外ではなかったが、精神的には「大人」だったことが功を奏した。周囲のスタッフとの会話でさまざまなことを吸収し、昭和歌謡にも、ひと昔前の芸能文化にも詳しい。年数十冊の本を読み、インプットを欠かさない。最近は一昨年村上龍氏が発表した小説「MISSING 失われているもの」を読んだという。

乃木坂46では次世代の代表格だった3期生たちが頼もしい“現世代”となり、粒ぞろいの4期生と5期生も続き未来のスター候補が育っている。グループの勢いが持続し世代交代が順調に進んだのは、一時代を築いた1期生たちの卒業後も、一皮むけた齋藤がエースとして君臨し続け、“はざまの期間”を作らなかったからだろう。

長く携わるスタッフの1人は「まさか飛鳥がここまでの存在になるとは思わなかったです」と感謝する。自ら「奇跡の連続みたいな日々」と11年間を表現する齋藤が、まさに乃木坂46を奇跡のようなグループにした張本人だ。【横山慧】