市川團十郎白猿(44)が1日、歌舞伎座ライトアップ点灯式に、長男市川新之助(9)長女市川ぼたん(11)と出席した。3人で点灯ボタンを押すと、歌舞伎座が市川團十郎家ゆかりの柿色に染まった。

歌舞伎座では2カ月にわたり「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助」が開催されており、5日に2カ月目が初日を迎える。

團十郎は「歌舞伎座がそういう色合いに染まるのは初めてとうけたまわって、大変光栄なことだと思います。柿色は團十郎茶とも言い成田屋のシンボルカラーでもありますし、大変ありがたいです」と話した。

新之助は、11月公演の「外郎売」を「85点」と自己採点し「(2カ月公演の)まだ半分なんですけど、けっこう達成感がありました」と振り返った。12月公演は史上最年少で「毛抜」の粂寺弾正を演じるため「気持ちを切り替えていこうと思います」と、表情を引き締めた。

團十郎は「『外郎売』に関しては800点くらい。『毛抜』はまだ30点ですが、初日までに100点にもっていくと思います」と期待した。

「團十郎娘」に出演するぼたんは「11月は弟と父がすごくすばらしい舞台だったので、かっこいい舞台を見て、あそこに自分が立つんだと思ってすごく緊張しています」。

團十郎は「私もせがれのせりふじゃないですけど”切り替えて”12月の興行に向かいたい。先輩、同輩、後輩、関係者、皆で大きなつながりを持ちながら、千秋楽を子供たちも元気で乗り越えられたら。歌舞伎座でお待ちしております」と呼び掛けた。