木村拓哉(50)が27日、都内で、この日公開の主演映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」(大友啓史監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。東映70周年記念作品で、自身2度目の織田信長役に挑戦した。ヒロインで信長の正室、濃姫役の綾瀬はるか(37)ら豪華キャストとともに登壇した。

書道家の武田双雲さんが木村が演じる信長をイメージしてしたためたという「天下布武」の文字が飾られた金びょうぶをバックに、スーツ姿で登場して一礼した。「今日をもって無事公開させていただくということになりました。この作品を皆さん1人1人の懐に抱き締めていただければと思います」とあいさつし、観客から大きな拍手を浴びた。

タイトルの「LEGEND」は信長、「BUTTERFLY」は濃姫を指す。脚本は古沢良太氏。政略結婚という最悪の出会いから、真の夫婦となり天下統一を果たすまで、激動の時代を生き抜いた男と女の30年の軌跡を描く。木村と綾瀬は11年10月期TBS系ドラマ「南極大陸」以来、約11年ぶり4度目の共演となった。

木村は「信長を演じて思ったことは、織田信長が今日に至るまで、非常に愛されているんだなってつくぐく感じました。作品を通じて、日本各地の皆さん皆さんの温かい気持ちを毎回受けることができたので感謝しています」と伝えた。昨年11月の「ぎふ信長まつり」では木村の参加した武者行列に46万人が訪れるなど、大きな話題となった。「『信長まつり』に100万人近い方にご応募いただいたことは、この作品にも胸を張れる要素をいただきました。応募いただいた方たちには、この作品でありがとうを伝えたいです」とほほ笑んだ。

印象的なシーンを聞かれ、「濃姫との婚礼の儀で、綾瀬はるかという俳優はさすがだなって思ったのは、杯につがれたおとそを、なんのためらいものなく口をつけて飲んだんですね。毒を盛られていたら死んでもおかしくない。でも濃姫として何のちゅうちょもなく。あれで自分もどこかスイッチが入った」と答えた。「台本にも描かれていない、現場で作られてちりばめた宝を、皆さんに何度か見て探し当てていただきたいなと思います」とアピールした。

また「歴史の教科書や参考書で伝わってきているものは史実じゃないですか。でも、これが史実っていうのは認知しているんですけど、真実かどうか分からない。どんな思いで、どんな人を愛して、どれだけ苦しい思いをして人をあやめていったのかっていう。現場で史実と真実の空間を埋めていたような気がする」と回想。「今日を持って、皆さんと共有できる真実に変えていっていただけたら。皆さんの力で、史実ではなく真実にしていただければと思います」と締め、拍手を浴びていた。

伊藤英明、中谷美紀、宮沢氷魚、市川染五郎、大友監督らも出席した。

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