木村拓哉(50)が主演し、綾瀬はるか(37)がヒロイン役を務める映画「レジェンド&バタフライ」(大友啓史監督)が27日から公開される。

2人がこのほど日刊スポーツの単独インタビューに応じた。連載第1回(全3回)は、11年ぶり4度目の共演にして、織田信長、正室の濃姫と初の夫婦役を演じた2人。改めて聞いた、それぞれの印象とは!?【聞き手=横山慧】

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-おふたりは4度目の共演です。今回の撮影や公開前のPRなどを経て、改めてお互いの印象は

木村 やっぱり、存在感が非常に大きい方なので。撮影中ももちろんですけど、撮影以外のイベントやこういう取材でも。パートナーとしても非常に安心感がありますし、その雰囲気を持ってる。なんか、こう安心感のある雰囲気というか。それでいて、本当にやる時はやるっていう。普段はすごく柔らかくて、温かいパーソナルなんですけど。今回も濃姫という役どころを100%ちゃんと担ってくださっているので。不安な要素がないです。

綾瀬 ありがとうございます(笑い)。木村さんはもう常に「100」みたいなエネルギーで。普通はなかなかそうもいかないこともあると思うんですけど、常に本当に強い意志と、強い信念で、そういう存在でいらっしゃるから。多分、みんながそこにこう引っ張られるかのようにして、みんなで知識とかもどんどん高くなっていくし、常にそういうパワーがすごい。もう圧倒的な強い壁みたいに、自分がどんな感じでいてもその強い吸引力で、ぶあっと戦国時代に連れて行かれる、みたいな…。

木村 「ダイソン」みたいに言うね。吸引力って。

綾瀬 あっはっはっは(爆笑)。

木村 いやいやいや、それは記事でどう紹介すればいいのよ。「しばし、笑い」とか?(笑い)

綾瀬 はっはっは(笑い)。

木村 吸引力、落ちないらしいですよ。どれだけたまっても。

綾瀬 あっはっはっはっは…はい…(笑い)。

-「重力」というか?

綾瀬 なんですかね、あれ。波動…波動なんですかね。見えないエネルギーが、半端ないです。とにかくパワーみたいなのが。信長さんのように、もう本当に圧倒的な強さと存在感で。なんか「ひるんでる場合じゃないな」みたいな。

木村 うーん。そういう意識は、特にないですけどね。自分ら出演者だけじゃなくて、スタッフ1人1人、時代劇というものをずっと培ってきた、バトンをずっとつないできた方たちが周りを支えてくださっているので。いい意味での責任感じゃないですけど、心地よい「圧」を太秦(東映京都撮影所)のスタッフの方は僕らに与えてくださるので。自分や登場人物に扮(ふん)する人間がもたついていたり、ガタついてるわけにはいかないな、っていう感じですかね。(第2回につづく)

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◆木村拓哉と綾瀬はるかの過去の共演作

<1>フジテレビ系「HERO」特別編(06年) 木村演じる、型破りで正義感の強い検察官・久利生公平が赴任した山口地検虹ケ浦支部で、東京へ強い憧れを持っている新米検事・泉谷りり子役を綾瀬が演じた。

<2>TBS系「MR.BRAIN」(09年) 不慮の事故が原因で、右脳が発達した、警察庁科学警察研究所所属の脳科学者・九十九龍介を木村が演じ、九十九の助手・由里和音を綾瀬が演じた。

<3>TBS系「南極大陸」(11年) 第1次南極観測隊の主人公・倉持岳志役を木村が演じ、岳志の妻ゆかり(仲間由紀恵)の妹で、弥文小学校教師・高岡美雪を綾瀬が演じた。