歌人の俵万智さん(60)が22日、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土曜午前8時)で、ヒロインの舞(福原遥)と結婚した貴司(赤楚衛二)になり代わり、ツイッターに短歌を投稿した。

前日21日の同ドラマでは、貴司の歌集「デラシネの日々」の重版がかかったことが明かされた。

俵さんは「歌集『デラシネの日々』所収短歌(妄想)」とつづり、

 

一枚の葉書きを君に書くための

旅かもしれぬ旅を続ける

 

古本と亀と子どもと君と僕

それだけでいいデラシネの日々

 

と詠んだ。

同作は時代は90年代から現在、「物づくりの町」として知られる大阪府東大阪市と自然豊かな長崎・五島列島が舞台。東大阪で町工場を営む両親のもとに生まれたヒロインの岩倉舞は、祖母が住む五島列島で「ばらもん凧(だこ)」に魅入られる。やがて入学する航空学校で“パイロットの卵”である仲間と励まし合いながらフライト訓練に挑み、飛行機で空を飛ぶ夢に向かっていく物語。福原は朝ドラ通算4度目のオーディションで2545人の応募を勝ち抜いて主役をつかんだ。長崎出身の歌手さだまさしが語りを務める。