カホリン、降臨-。昨年9月、四期生として日向坂46に新加入した藤嶌果歩(16)が4月1、2日の2日間、「4回目のひな誕祭」(横浜スタジアム)で、初めて屋外ライブのステージに挑む。輝く笑顔がチャーミングな、グループ初の道産子メンバーのこれまでと今、そして未来について聞いた。【聞き手=中島洋尚】

 

-応募のきっかけは

藤嶌 小学5年生くらいの時に、テレビで欅坂46さんの特番を見て「こんなアイドルの世界があるんだ」っていうのを知ったのがきっかけです。当時のインタビューやパフォーマンスを見てハマっちゃいました。兄も姉も実は坂道が好きだったので、家にDVDや写真集がそろえられていて、私もそれをよく見ていました。家族全員が坂道オタクさんなので、(昨)年末に家族でカラオケに行って、(日向坂46の)「キュン」とか「ドレミソラシド」を踊りながら歌ったら、みんな喜んでくれました。

-書道を続けていた

藤嶌 中学生の段階で取れる一番上の“選奨”というところまで行きました。中学では書道部の部長でした。副部長の子も坂道グループが好きだったので、中3の引退パフォーマンスの時には、乃木坂46さんの「帰り道は遠回りしたくなる」に合わせて字を書きました。ダンスもちょっと踊ったりして。何の文字を書いたかな。忘れちゃいました。

-オーディションで「論語」をアピール

藤嶌 寺子屋こども論語塾というのが(北海道に)あるんですけど、幼稚園の時から通ってました。孔子先生がお弟子さんに教えていた人の心を学びました。「人には優しくしようね」みたいなことです。座禅を組んで、心を無にしたりもしました。正座は得意です。疲れ切って家に帰ってきた時は、正座しながら、ズズズッって体を前に倒して、寝たりとかしちゃいます。起きたらだいたい足がしびれてますけど。

-歌やダンスの経験は

藤嶌 父は音楽が好きで、絶対音感を持っていて、家でギターを弾いていました。姉も絶対音感を持っていますが、私はないんです。カラオケぐらいは行きますけど、自分の趣味を知られるのが恥ずかしいので、いつも一緒に行く人のテイストに合わせた曲を選ぶだけでした。ダンスは完全に未経験。研修生の時は、週1回ぐらいのペースで北海道から東京までレッスンに通うことになったので、次の週までに「なんとか(ダンスを)おぼえなきゃ」って思って、平日は学校から帰って、1人で鏡の前で練習しました。周り(四期生)が優しい子ばかりなので聞けば良かったんですけど、聞くのが苦手で…。今はすごく同期の仲も深まったので、何も考えずに「ここどうやってやるの」って教えてもらっています。

-今後のイメージ

藤嶌 自分らしさを生かして、ファンの方にも、関係者の方にも愛されるようなアイドルになりたいです。ずっとアイドルをしていたいです! 憧れるのは(一期生の)齊藤京子さん(25)です。近くで見ていて、仕事に対する姿勢がかっこいいですね。一切手を抜かず、いつだって一生懸命で、女の子の憧れであり続ける姿を見て、私もこんなふうな取り組み方をしたいなって思います。

ー北海道のファンへメッセージを

藤嶌 日向坂46では初めての北海道出身なので、北海道を背負って頑張っていきます。ぜひ北海道から誕生した、藤嶌果歩というアイドルを見守っていただけたらいいなって思います。北海道って、離れた島なのでライブに来てくださるアーティストさんって、限られてきます。1回だけ、乃木坂46さんのライブに、書道部の副部長と一緒に行きましたけど。北海道にいた時に「日向坂46さん、来てくれないかな」と思っていた私の願いを、北海道ライブという形にできたらなと思います。エスコンフィールドでライブができたらいいですね。(エスコンフィールドでは)温泉につかりながら、野球も見てみたいです。