テレビ朝日系で16日夜に生中継された、WBC準々決勝「日本-イタリア」の全国推計視聴人数が約6258万人だったことが17日、同局の調べで分かった。試合直前情報や終了後のヒーローインタビューを含む16日午後6時半~同10時44分における集計。

同試合は「午後7時9分~同9時54分」の当初設定されていた放送枠の平均世帯視聴率が48・0%、平均個人視聴率が31・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、速報値)だった。また、延長放送された試合終了までの「午後7時9分~同10時33分」の時間帯で計算すると平均世帯視聴率は48・7%、平均個人視聴率は31・7%と、より高かったことが分かった。

テレビ朝日によると、いずれも、昨年11月のサッカーW杯カタール大会「日本対コスタリカ」(世帯42・9%、個人30・6%)を上回り、今年度最高視聴率となった。また、今大会を含め、WBCの歴代テレビ中継でも最高の視聴率。テレビ朝日の番組でも、世帯、個人ともに歴代2位の数字となった。同局の歴代1位は06年6月のサッカーW杯「日本対クロアチア」中継で、平均世帯視聴率52・7%だったという。

ちなみに「日本-イタリア」の瞬間最高視聴率は午後9時59分、7回裏に1死一、三塁の場面で源田壮亮内野手(30=西武)がタイムリーを打った直後で、世帯視聴率が54・5%、個人視聴率が35・7%だった。 

試合はリアル二刀流で臨んだ大谷翔平投手(28=エンゼルス)が、5回途中2失点も勝利投手。打撃では3回に意表をつくセーフティーバントで先制点をお膳立てした。さらに岡本和真内野手(26=巨人)がこの回に3ランを放つなど、この試合5打点と大活躍を見せた。その後リードを広げ、ダルビッシュ有投手(36=パドレス)が4番手に登板。1点を失うも、リードを保ったまま最終回の大勢投手(23=巨人)へとつなげ、侍ジャパンは9-3でイタリアを破り、5大会連続の準決勝進出を決め、米国行きをつかんだ。

今大会の1次ラウンドで、日本の試合は全て世帯視聴率40%、個人視聴率27%を超え、韓国戦ではWBC歴代世帯最高視聴率となる世帯視聴率44・4%を記録した。過去のWBCの世帯視聴率トップは日本が初代王者となった06年の第1回大会決勝キューバ戦で、当時は43・4%だった。

◆侍ジャパンの今大会視聴率

▽中国戦(9日・TBS系)世帯41・9%(個人27・1%)

▽韓国戦(10日・TBS系)世帯44・4%(個人28・9%)

▽チェコ戦(11日・テレビ朝日系)世帯43・1%(個人28・7%)

▽オーストラリア戦(12日・テレビ朝日系)世帯43・2%(個人28・7%)

※いずれも関東地区、中継内の最高値。ビデオリサーチ調べ。

※いずれも関東地区、中継内の最高値。ビデオリサーチ調べ。

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