6人組ガールズグループSTAYC(ステイシー)が今、アツい。5日に日本セカンドシングル「Teddy Bear-Japanese Ver.-」を発売し、大阪と東京でショーケースを行った。昨年11月に日本デビューしたばかりだが、夢は「ドームツアー」と宣言。大注目の6人に迫った。

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掲載時のイメージを持ってもらうために、過去の新聞を持参した。新聞を開きながら説明すると「うわ~!ありがとうございます!」と、驚いた表情を見せた。韓国では多くのメディアに取り上げられているが、日本ではこれからが楽しみな存在だ。今回の来日ではセカンドシングルのリリースを記念し、東京、そして初の大阪でショーケースを開催した。

スミン(22) 「(日本語で)ファンの皆さんに感動しました。私たちの(歌唱時の)応援方法があるんですけど、全部覚えてきてくれました」

アイサ(21)「(コロナ禍もあり)初めてファンの皆さんの歓声を聞くことができました。スタンディング形式だったので、距離感がもっと縮まり近くにいるような感じもしました。ずっと立ちっぱなしだったので、『SWITH(ファンの通称)』はとても疲れていたはずなんですけど、皆さん反応がとてもアツくて、感謝しています」

グループ初の大阪公演となった。ジェイとユンは「お好み焼き」「たこ焼き」とおいしかったグルメを笑顔で明かした。日本に数回来ているが、好きなところはあるのだろうか。

セウン(19) 「日本の雰囲気がすごく好きです。私は日本のアニメがものすごく好きなので、日本に来て感じることができ、本当にうれしかったです」

インタビュー時、分かる部分は日本語で、それ以外は韓国語で回答してくれた。日本人メンバーがいないが、日々多忙の中、勉強に励んでいる。来日期間中には、あえてメンバー間で日本語で会話をする。分からない言葉があった場合、翻訳ソフトですぐに検索して、会話している。

スミン 「事前に大阪弁も勉強してきました。ファンの皆さんもたくさん大阪弁を教えてくださって、『めっちゃ好きやで』とか、そういうのを覚えました」

日本セカンドシングル「Teddy Bear-Japanese Ver.-」は、韓国で2月にリリースした同曲の日本語バージョン。愛らしく頼もしいテディベアが、リスナーに希望を与える応援ソングだ。韓国では、初動売上で自己最高の34万枚超えのスマッシュヒット。音楽番組でも6冠を獲得。音源でも強さを見せ、NewJeansら強敵が多い中、「MelOn『TOP100』チャート」で最高位2位を記録した。

シウン(21) 「まず一言で言えないぐらいいろいろな気持ちがありますが、今の気持ちとして率直に言うと、満足やホッとしています。私たちが伝えようとしたメッセージが、歌を通じてしっかりと伝わったんだなと、自分たちの努力に対して満足という気持ちでいっぱいです。コンセプトなど初めての挑戦で不安もあったんですけど、これまでの努力が報われたような、そんな誇らしい気持ちにもなりました」

グループの強みは、全く違う個性や歌声を持った6人が集まった時に起こる“化学反応”だ。デビューから約2年半が経過したが、成長できたと感じる点は。

ユン(19) 「ステージに立った時に、心の余裕が生まれたと思います。最初の頃はステージに立つたびに焦ったりしていましたが、一切なくなりました。ライブでも全部生で歌を歌っていますが、歌の実力の面でもデビュー当時に比べるととても安定してきていると思います」

7月に東京と大阪でファンミーティングを行うことも発表され、今後も日本での活動に力を入れていく。どこのステージに立ちたいのか。スミンが「東京ドーム」と答えると、すぐさまユンが「ドームツアー!」とさらに大きく夢を宣言。一方で、日本のバラエティー番組にも興味があるという。

ジェイ(18) 「(日本テレビ系)『しゃべくり007』に出たいです。雰囲気が面白そうなので出てみたいです。私が出演したら、多分ファンの皆さんも喜んでくれそうですね」

もちろん、本業の音楽番組にも出演意欲を持っている。

アイサ 「(テレビ朝日系)『ミュージックステーション』に出てみたいです。K-POPでとても有名なアーティストの方たちがたくさん出たと聞いたので、私たちも有名になってぜひ出たいです」

昨年、IVE、LE SSERAFIMと、まだ新人の2組が「NHK紅白歌合戦」に初出場した。その話題になると、目つきが少し変わった。

全員 「もちろん出たいです!」

ユン 「私たちの日本語の先生に、『日本ではトップ歌手が必ず紅白歌合戦に出るから、あなたたちも頑張ってね』って言われました」

デビュー後、新曲を出す度にキャリアハイを更新し続けている。今後はどんなグループを目指すのか。

スミン 「私たちが持っている明るいエネルギーを、多くの人々に伝えていきたいと思います。つらい時や疲れた時に、皆さんに私たちの力を分けてあげたいと思っていますし、気分のいい時でも、もっと気分が良くなるような、楽しい1日になれるような、そんな歌を提供していきたいと思います」

「STAYC」。数年後には、日本のメディアにも引っ張りだこに違いない。【佐藤勝亮】

◆STAYC(ステイシー) 6人組ガールズグループ。20年11月に韓国デビューし、昨年11月に「POPPY」で日本デビュー。グループ名は「Star To A Young Culture」の略で「若い文化をリードするスターになる」という意味が込められている。デビュー以降複数の賞を受賞し、今年も「ハントミュージックアワード」の「Artist of the year」などを受賞した。