俳優船越英一郎(62)が主演を務めるフジテレビ系「テイオーの長い休日」(土曜午後11時40分、全8話)が来月6月3日からスタートする。同作に戸田菜穂(49)今井悠貴(24)白石隼也(32)久保田磨希(50)前川泰之(49)木場勝己(73)が出演することが15日、分かった。

同作は、船越演じる熱護大五郎(あつもり・だいごろう)が主人公。仕事がなくなった偏屈な”2時間ドラマの帝王”が、ある事情を抱えた、戸田演じる”女性マネジャー”吉田ゆかり、とともに人生のリベンジに奔走するヒューマンコメディーだ。

2時間サスペンスが作られなくなり、”2サスの帝王”と呼ばれた男はテレビから消え、この1年まったく仕事がない状態で、まさに長い休日の真っただ中。

そんな彼の前に1人の女性が現れる。「あなたを絶対、再起させます!」と宣言する彼女は、ある事情で業界を追われた元敏腕マネジャー。3人の子供を抱え復職したのだが、そんな彼女に元”2サスの帝王”はにべもなく告げる。

「不合格だ。俺のマネジャーは、俺が決める」

元敏腕マネジャーは、かなり偏屈な元”2サスの帝王”に振り回されまくる。年齢も性別も違う凸凹コンビがぶつかり合いながら、同じように苦境に立たされた人間たちも巻き込んで、世間という名の荒波に再び乗り出していく。

定年、失業、卒婚、子供の巣立ち、どんな人にも人生の長い休日は突然やってくる。これは未来のあなたの物語。あらがうのか、受け入れるのか!? 人生100年時代、あなたはどう生きますか、と投げかける。

戸田演じる吉田ゆかりは3人の子を持つシングルマザーで、大手タレント事務所・トレランスの元マネジャー。7年前に業界を辞め子育てに専念していたが、とある事情を抱え、熱護のマネジメントをするため復職することに。偏屈な熱護に振り回されながらも、その真意に気付き、熱護のために奔走するようになる。実は7年前、ある事情で業界を追われていた。3年前に洋食屋を営んでいた夫が他界。子供たちのためにも「変わりたい」と思っている。

戸田は役柄について「『ボヤ騒ぎで電気も通じていない家』に住んでいるような“崖っぷち”の状況ですが、悲愴(ひそう)感は全くなく、とにかく明るくて、“なんとかなる!!”と考えているパワフルな女性です。普段の私の200%くらいの明るさを出して演じています。ずっとコメディーをやりたかったので、このお話をいただいて、とてもうれしく思いました」とコメント。

続けて「ゆかりは、熱護大五郎の人間性にほれ込んでいきますが、私自身も熱護の言葉は『そうだよね』と思うことがたくさんあり、『変わらないことの大切さ』を教えられている気がします。『大切なものは、守らないといけないよね』と共感を持っていただけると思います。また仕事が決まることが、これほどまでにうれしいものなんだと、改めてマネジャーさんの気持ちがわかりました」と語った。

さらに「私もコメディーに挑戦していますし、土曜日の夜に『また来週からがんばろう』と思っていただけるような、楽しいドラマになればと思います。そして笑いだけではなくて“生きることについての真剣さ”もお伝えできたらいいなと思っています。頑固だけど信念を曲げずに生きていく姿勢や、時代に翻弄(ほんろう)されずにわが道を行く熱護はすてきです。ドラマをご覧になる方が『ああ、自分も、今のままでいいんだな』と思っていただけると思うし、そこから『再生』して、いつからでもやり直せるんだと感じていただけたらうれしいです」と意気込んだ。

 

▼今井悠貴 オリプロに所属する売れない俳優で熱護の付き人をしている萩原匠役。

▼白石隼也 大手タレント事務所・トレランス所属。映画、ドラマで主演多数の人気俳優の伊集院大樹役。

▼久保田磨希 熱護の所属事務所・オリプロのデスク。電話窓口のほか伝票管理などをしている藤本千春役。

▼前川泰之 大手タレント事務所・トレランスの取締役。人気俳優・伊集院大樹のチーフマネジャーでもある寿彰(ことぶき・あきら)役。

▼木場勝己 熱護の所属事務所・オリプロの社長。熱護とは30年来の腐れ縁の城戸太一役。