英国のヘンリー王子(38)が今年1月に出版した回顧録「スペア」が、欧州でこの夏もっとも捨てられた本になっていると英サン紙が報じた。英王室との確執が取り沙汰される王子の暴露本となった同書は、欧米で発売直後1週間で320万部以上が売れるベストセラーとなった。
過去の薬物使用や兄ウィリアム皇太子から暴力を振るわれたことなどを赤裸々に語って話題になったが、それから半年が経過した現在、スペインやギリシャ、トルコなど欧州のリゾート地では観光客がホテルに「スペア」を放置したり、捨てて帰ったりしているという。あまりの数に業を煮やしたホテルスタッフが、旅行会社に置き去りにされたスペア100冊を返却したという。
英国のリゾート専門旅行代理店オン・ザ・ビーチによると、欧州の人気リゾート地の忘れ物取扱所は「スペア」であふれているといい、同社を利用する客が捨てた「スペア」が回収されて送り返されているという。「最初は笑っていたが、この数か月の間にいくつかのホテルから本が返却されてきた。今では本棚が「スペア」でいっぱい。ホテルに送り返さないで欲しいとお願いしている。そうしないと、すべてを処分することができなくなる」と語っている。
欧州ではまだ夏休みが始まっていない学校も多く、これから夏本番に向けてより多くの観光客が訪問するリゾート地では、さらにたくさんの「スペア」が捨てられることになると見られ、オン・ザ・ビーチはその対応にも追われているという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)



