NHKと在京民放キー局は10日、東京・渋谷のNHKで6局連動のNHK環境スペシャル番組「1・5℃の約束-いますぐ動こう、気温上昇を止めるために」(24日午前10時5分)の発表会見を行った。この日、収録が行われ、NHK高瀬耕造アナウンサー(47)が司会を務め、日本テレビの鈴江奈々アナウンサー(43)、テレビ朝日の山口豊アナウンサー(55)、TBSの日比麻音子アナウンサー(30)、テレビ東京の松丸友紀アナウンサー(42)、フジテレビの安宅晃樹アナウンサー(30)が参加した。

国連SDGメディア・コンパクトの150社を超える加盟社が展開するキャンペーン「1・5℃の約束-いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」の旗印として制作。去年に続く2回目の今年は、6局のアナウンサーが本音でぶつかり合った。

10月から始まる連続テレビ小説「ブギウギ」でナレーションを担当する高瀬アナは「6局が合わさることで、発信力が上がる。去年はリモートでメッセージを送ったけど、今年は対面での収録。出す言葉ははるかにつながって、強い言葉になるかも。各局のキャラクターが一緒にいたことで、妙な盛り上がりもありました」。報道番組「news every.」のキャスターを務める日テレ鈴江アナは「『news every.』は『ミンナが、生きやすく』がコンセプト。子供たち、未来の世代に向けて何ができるのか。私も2児の母親なので、皆さんと考えていけたら。いつもは別々の画面で仕事をしている6局のアナウンサーが一緒にいる違和感に、1人でも目を止めてくれることがあれば。その違和感が、今行動を起こさなくてはという気付きになってくれれば。あと、裏番組の日々さんと共演ができました(笑い)」。

テレ朝の山口アナは「自称、再エネ(再生可能エネルギー)アナ。信念の下、取材を続けています。気候危機について、思いを共有して、1つのメッセージを出すことができました」。報道番組「Nスタ」キャスターのTBSの日々アナは「みんなで話すことによって、新しい気付きを得ることができました。いつも番組で使っているタブレットを、鈴江さんに見せることができて、みなさんにいいねと言ってもらえました」。

テレ東の看板バラエティー「ゴッドタン」で知られる松丸アナは「普段はテレビ東京グループのサステナビリティーグループの委員を務めています。息子に『地球には住めなくなっちゃうの』と聞かれました。メディアとして何ができるのか、大変貴重な機会。他局の方と話し合うことで、いいアイデアをもらえました。NHKは広いけど、唯一、テレビ東京と同じなのが、いろいろな番組のセットをまた使っていること。予算がなくて『ゴッドタン』とかもなんです」。安宅アナは「3月まで報道局記者として、環境省を担当していました。悩みは一緒なんだなということを共有できました」と話した。