嵐の二宮和也(40)の主演映画「アナログ」(タカハタ秀太監督)初日舞台あいさつが6日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。席上で、タカハタ秀太監督(60)が、同名の原作小説を書いたビートたけし(76)が妻を連れて初号試写を訪れ、試写後、涙する妻を傍らに「これで、また原作が売れるな」と喜んでいたと明かした。

タカハタ監督は、司会の奥浜レイラから、この映画を誰と見たいかと聞かれ、妻と即答した上で「言っても良いのかな? これは、会場だけにしてもらった方が、いいかな?」と言いつつ「初号試写に、原作者の、たけしさんが奥さまといらっしゃいまして。(たけしの来訪は)直前に聞いたので、緊張する間もなく、まな板の上状態」と明かした。

そして「見終わられて、涙ぐまれている奥さまと、隣で、たけしさんが笑顔で語り合われている姿が、すてきで印象に残りました」と振り返った。さらに「その後、たけしさんは『これで、また原作が売れるな』と言って、波瑠さんに『宣伝、頑張って』と託されて、ロールスロイスでお帰りになりました。メチャクチャ格好良かった」と明かした。

二宮は、タカハタ監督が演出を務め、15年末にTBS系で放送されたドラマ「赤めだか」で、たけしと共演して立川談春と師匠の立川談志を、それぞれ演じた。奥浜から、たけしから感想なり反応を聞いたか? と聞かれると「いや、本当に、照れ屋さんなので、あまり、こう…長々と言うより。『丸見え』の現場で会ったんですけど『まぁ、良かった。ありがとう』と言って頂きました」と、日本テレビ系「世界まる見え!テレビ特捜部」(月曜午後8時)の収録の際に聞いたと明かした。

「アナログ」は、小説の映画化作品。二宮演じる手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーの悟が、波瑠(32)演じる携帯を持たない謎めいた女性、みゆき(波瑠)が喫茶店「ピアノ」で偶然出会い、連絡先を交換せずに「毎週木曜日に、同じ場所で会う」約束をする。2人で積み重ねるかけがえのない時間。悟はみゆきの素性を何も知らぬまま、プロポーズすることを決意。しかし、当日、彼女は現れなかった。その翌週も、翌月も…なぜみゆきは突然姿を消したのか。彼女が隠していた過去、そして秘められた思いとは。ふたりだけの“特別な木曜日”は、再び訪れるのか? を描いた物語。

舞台あいさつには、桐谷健太(43)浜野謙太(42)なにわ男子の藤原丈一郎(27)板谷由夏(48)も登壇した。