タレント長嶋一茂は10日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手(29)が9日に、日本全国の小学校、約2万校に3個ずつ計6万個のジュニア用グラブを寄贈すると自身のSNSで発表したことを受け、コメントした。

一茂は「お金の価値観とか、ぼくらは人間だから金銭欲や物欲はあると思うんだけど、彼はそのプライオリティー(優先順位)は相当低い。6万個がいくらになるか、絶対に考えていないと思う」と、大谷の太っ腹さを絶賛。「まずは全国の小学校にどれくらい寄贈したらみんなが喜ぶか、これくらいですという後に、いくらくらいです、という話は多分していない。じゃあやりましょう、というところではないか」と指摘。「野球しようぜ」というメッセージにも「すごい」とうなった。

一方、元テレビ朝日社員の玉川徹氏は「(日本では)相対的に野球をやらなくなってきている。そういうふうなところを、大谷さんは思っているんでしょうね。野球って面白いんだよというところを、もっと野球をやろうよという思いが、こうなっているんでしょうね」と指摘した上で、「(大谷が今年からグラブなどの契約を結ぶ)ニューバランスとしても、広報戦略としては悪くないよね。もしかしたら大谷さんが全部(額を)出しているかもしれないが、ニューバランスくらいなら、全部出してもいいよ、くらいの感じかもしれない。本当なら」「これから(舞台裏の話が)出てくるでしょうね」とも話した。

解説したMLBアナリストの古内義明氏が、このニュースは米国でも大きく報じられていると紹介。今回のプレゼントの背景として、大谷が日本の野球人口の減少を懸念した側面があるのではないかとの分析を披露すると、一茂は「グローブやバットが手に入っても、野球は広大な敷地が必要。今は公園でキャッチボールもできない。しょうがないが、やる場所を含めて、環境の整備ももう少し考えていかないといけない」と問題提起をした上で「もしかしたら大谷君は、それを考えている可能性があるね」と、新たな展開の可能性にも触れた。