ハロー!プロジェクト所属の10人組アイドルグループ、OCHA NORMA(オチャノーマ)が19日、岡山・備前市と連携した地域活性化コンサートを同市内で行った。ふるさと納税の返礼品として、コンサートチケットとコラボ湯のみが贈呈される異例の試み。地域色豊かなファンイベントを大成功させ、メンバーたちは「一生の思い出」と感激を語った。

それぞれに文化継承活動を続けてきたアップフロントグループと備前市が出会い、意気投合。今年8月に地方創生の包括連携協定を締結した。その活動の第1弾が、今回の地域活性化コンサート。前日18日にはファンと瀬戸内クルージングやみかん狩りで交流するなど、盛りだくさんなイベントとなった。

この日、メンバーは特別史跡「旧閑谷学校」で吉村武司市長と取材に応じた。リーダー斉藤円香(21)は「初めて備前市におじゃましましたが、ファンの皆さんとたくさんの場所を回ることができ、備前市の魅力を分かってくださったと思います」と笑顔。ふるさと納税とコンサートのコラボに「初めての試みでしたが、ファンの皆さんも今日を思い出にしていただけると思うので、うれしい企画だなと思いました」。

岡山出身のメンバー西崎美空(17)は、凱旋(がいせん)コンサートに喜びもひとしお。「大好きなメンバーたちと岡山に来られて幸せ。でーれーうれしい!」と岡山弁で話した。

吉村市長は「備前市で素晴らしいアイドルの皆さんにショーをしていただく。東京のファンと一緒に声援を送って、若い市民は大いに期待していると思います。備前で東京をゲット! これからも東京と備前がつながる施策を」と意気込む。第1弾の成功を受け、今後さまざまな地域との連携にも広がっていきそうだ。【梅田恵子】

 

○…コンサートチケットとともにふるさと納税返礼品として贈呈されたのが、伝統工芸品、備前焼の湯のみだ。グループ名のOCHA NORMAにちなんで湯のみに決めたという。斉藤は「『O』のロゴが入っているんですよ。これが私たちとファンの皆さんに配られるんだと、うれしい気持ちになりました」。