1980年代にフジテレビの人気番組「オレたちひょうきん族」などに出演し「アダモちゃん」のキャラクターで人気を博したタレントの島崎俊郎さんが6日、急性心不全のため死去した。68歳だった。

   ◇   ◇   ◇

島崎さんがバズーカを手にタレントの寝込みを“襲撃”したり、体を張ったリポーター芸で人気を博した、80~90年代の日本テレビ系「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」総合演出のテリー伊藤(73)が7日、日刊スポーツの取材に応じ、島崎さんを追悼した。

▽テリー伊藤コメント

彼とはばかな話、楽しい話しかしていないので、亡くなったというのはあまりにリアルで現実とは思えないです。バンジージャンプをして、どアップに映った微妙な切なさ、恐怖、面白さを表現させたらピカイチです。体を張った第一人者じゃないかと思います。

3年前、テレビ局の廊下で会ったのが最後になりました。テレビに出ている僕に「テレビ出てる場合じゃないですよ。僕のこと使ってくださいよ」とジョークを飛ばしてくれて。“演出家・テリー伊藤”のほうが島崎さんにとっては印象深いんでしょうね。僕と仕事する時はいじめられてましたけど、今でも裸になれますという感じでした。

「元気が出るテレビ」でも彼は偉ぶらない。典型的なお笑い芸人で、世論を語ることが芸人じゃないと心得た潔い人でした。なんでもやってくれて、60歳を過ぎても、バンジージャンプも、アダモちゃんもやってくれるんじゃないか? 何でも体を張ってくれるんじゃないかと、僕にとっては不死身のような存在です。