中島みゆき(71)が20日までに、東京国際フォーラムホールAで、4年ぶりのコンサート「歌会 VOL.1」を開幕した。

コロナ禍でラストツアーが途中で中止となった20年2月以来久々にファンと対面し、再会を喜んだ。

キラキラ輝くスカートにメガネ姿で、ギター片手に登場。5000人から拍手を浴びた。「ご無沙汰しておりました。中島みゆきです。ようやくお目にかかることができました」とあいさつ。「2020年2月26日、ラストツアー8公演目がまさに始まろうとした時に緊急事態宣言が出ました。公演が終わったら、荷物も舞台もとっととまとめて、夜逃げのように帰ったあの日から4年でございます」と、ユーモアたっぷりに、感慨深げにほほ笑んだ。再び大きな拍手を浴びた。

ライブでは「慕情」や「倶(とも)に」などを歌った。前半のラストで「中島のわがままコーナー。どんな人に歌っているのか見たい」と切り出し、10秒間客席の照明をともす場面もあった。「わ~いらっしゃいませ~!!」と笑顔で手を振り、「元気そうなお姿見られてうれしい」と満足げだった。本編ラストでは昨年公開のアニメ映画「アリスとテレスのまぼろし工場」の主題歌「心音(しんおん)」も披露した。

コンサートは5月末まで東京と大阪で全16公演を行い、6万5000人を動員予定。「いつかまたどこかで、元気でお目にかかれますよう祈り続けております」と伝え、歓声を浴びた。【横山慧】