元AKB48メンバーでアパレル会社「アンティ・ミンス」代表でタレント川崎希(36)が11日、フジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に初出演。インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷についての対策強化のため政府がプロバイダー責任制限法を改正する方針を固めたことについて、自身の体験を含めてコメントした。

MCの東野幸治(56)から「2019年に誹謗中傷されて開示請求したことがあるんですね?」と質問されて、川崎は「私の場合は、日常生活に支障が出るくらい、1日1万件以上書かれていたりしました」と語った。書き込まれた内容は見覚えのないものが多く「たとえば、カフェで備品を、スプーンやフォークを盗んでいたとか(書かれ)、それを信じる人がいるんですよね」と語った。

さらに「信じた人から攻撃をされる。テレビ局にも問い合わせがいって『そんなことをしてメディアに出ていいんですか』とか。番組の人から『そういうこと、したんですか』って聞かれたことも、真面目に」と話すと、東野が補足説明で「(テレビ番組スタッフが)もしかしたらホンマかも分からんから一応確認で聞いてくる、ってこと」と解説するように話した。

東野からの「1日、1万件ですか?」との問いには「1人が1000件とか書いていたりすることもある。人数は多くない」と話した。その後、大量の書き込みが生活や仕事への妨げになるということで開示請求に踏み切ったという。

開示請求をしてから約半年かかって、おもに中傷書き込みをした名前と住所が判明したという。東野から「誰だったんですか?」と尋ねられ「本当にあったことのない、けっこう地方の主婦の人。私に近しい人でうらみを買われたと思っていた。会ったこともなく、一方的にSNSをみられて、攻撃された。嫌いなら見なきゃいいのにと思うのに、そうはいかなくて書かなきゃ気がすまないぞ、と」と話した。

東野から「で、書類送検された、反省していることから刑事告訴を取り下げた、ということですね」と語りかけられた。川崎は「前科をつけたいということでなかったので、やっぱりぴた、って止まりましたね」とネット上の誹謗中傷の対象になったつらい経験について振り返った。