漫画家の倉田真由美氏(52)が2日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。先月16日に夫で映画プロデューサーの叶井俊太郎氏を亡くし、膵臓(すいぞう)がん闘病中に支えてくれた周囲の人々に感謝した。
「つらい時間を支えてくれたのは妹、夫の妹、そして女友だちでした」と切り出し「ずっとそばにいてくれた。一緒に涙を流してくれた。夫と会ったことがなくても、夫のことを偲んでくれた」と感謝した。
そして「夫が亡くなってから今日までを過ごせたのも、彼女たちのおかげです。私も、彼女たちがつらい時は支えたい、力になりたいと思います」とつづった。
夫の叶井さんが亡くなった後の先月27日には「2月16日夜、夫が永眠しました。私の見ている目の前で、最期の息を引きとりました。その後は何度も、何度も何度も『父ちゃん!父ちゃん!』と声をかけましたが戻ってくることはありませんでした」と心情を吐露。亡くなる前日まで元気だったといい「亡くなる前日まで毎日シャワーを浴びて髪を洗い髭を剃り、普通に話せていました。私にもっともっと大変な思いをさせてもよかったのに、ろくに何もさせないままいってしまいました」と振り返った。
さらに叶井氏について「夫は癖の強い人で、合わない人も結構いたかもしれません。でも、私とは合う人だった。まったく喧嘩にならない相性だった。そのおかげで、なんにもストレスなく家族として十数年を過ごせました」とつづった。
最後に「いい思い出しかありません。最高の父ちゃんでした」と締めくくっていた。
叶井氏は映画「アメリ」「いかレスラー」「ヅラ刑事」「日本以外全部沈没」などで知られる、映画プロデューサー。22年6月にステージ3の膵臓(すいぞう)がんで余命半年の宣告を受けたが、抗がん剤治療、手術を拒否して、1年8カ月生き続けた。
23年11月にステージ4のがんを発表した際には、文化人15人と“余命半年”をテーマに語り合った著書「エンドロール」(CYZO)を出版。また、同12月公開の映画「恐解釈 桃太郎」ではエンドロールに「叶井俊太郎に捧ぐ」と入れるなど、最後までウイットに富んだ姿勢で仕事に人生をささげた。