杉咲花(26)が主演するフジテレビ系ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(4月15日開始、月曜午後10時)の初回ゲストに、風間俊介(40)と中村映里子(35)が出演することが27日、明らかになった。

中村演じる赤嶺レナは、長い下積みを経てようやく花開きつつある俳優。風間演じる、マネジャーであり夫の江本博嗣は、レナが売れない頃からずっと二人三脚で歩んできた。ようやくつかんだ初主演ドラマを控えたある日、レナは突然、脳梗塞で倒れてしまう。脳外科医の三瓶(若葉竜也)の治療により危険な状態は脱したものの、レナには「失語症」という後遺症があり、俳優でありながら読み書きすることも、言葉を発することもできなくなってしまう。脳外科医のミヤビ(杉咲)は、絶望する江本夫婦の姿に心を痛め寄り添おうとするが、自らも記憶障害という重い後遺症を負っているため医療行為をすることは許されていない。

妻のいちばんの理解者でありながら、何もしてあげられないもどかしさに苦悩する江本を見事に演じた風間は「幾重にも重なったキャラクター達の想いが、素晴らしいハーモニーを奏でている台本だったので気合が入りました。撮影現場ではミヤビ先生の心情を丁寧に表現する杉咲さんのお芝居に感動し、この作品への思いと覚悟が日に日に増していく幸せな時間でした」と撮影を振り返った。

失語症に苦しむ俳優という、難しい役どころに挑んだ中村は、作風について「脳の病気や後遺症のこと、そこで闘っている脳外科医や患者さんとその家族や周りにいる人たちのことがとても誠実に描かれていました」とコメント。「生半可な気持ちでやれるような役ではないと、言葉を失う、ということにも必死で向き合わせていただいたつもりなのですが、ずっと不安でした。“心”を目いっぱい使って演じるしかないと思いながら臨んでいました」と撮影を振り返った。