俳優阿部サダヲ(53)が主演を務めるTBS系連続ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜午後10時、最終回は15分拡大)の最終話29日、放送された。

同作名物のミュージカルは最終話でも健在だった。令和から昭和に戻った市郎(阿部サダヲ)と、昭和から令和に戻ったサカエ(吉田羊)はお互い“今”に違和感を抱え、最終話のミュージカルではキャスト勢ぞろいで「寛容」を訴えた。「もっと寛容になりましょう」「ちょっとのズレならグッとこらえて寛容になりましょう」「寛容と甘えは違います」「大目にみましょう」「多様な価値観を受け入れて」などの歌詞に思いを詰め込んだ。

X(旧ツイッター)では「♪寛容になりましょう! 出てくるキャラクターがどなたも輝くドラマだったな~。長所と短所があって。愛すべき人間たちは、スマホもこれから生まれる新しいテクノロジーも、使われるのではなくて使いこなせていければいいね」「価値観とは揺らぐもので、正解も常に変わります。ドラマで描かれた物作りが難しいテレビで昭和、令和の価値観を全肯定も全否定せず、エンタメに昇華しつつ、価値観の揺らぎを描く。そして寛容さを一つの答えとして示す。『不適切』は令和の今、非常に適切な作品でした」「寛容になりましょお~ これにつきる。わたしには修行が必要だ」「寛容が肝要ね!」「昭和の生き方から令和の変わり方を体感できたドラマだったな!“不適切”な発言だらけだったけど、それが刺さったり毎話豪華キャストの出演にミュージカル演出に楽しかった!!金曜日に楽しい時間をありがとうございました!!寛容になりましょう」などのコメントが寄せられた。

同ドラマは「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」など愛される作品を生みだした、脚本の宮藤官九郎氏と磯山晶プロデューサーと阿部の黄金タッグ、最高のキャストでお届けする意識低い系タイムスリップコメディー。阿部演じる主人公・小川市郎はひょんなことから1986年から2024年の現代へ。昭和のダメおやじの不適切発言が令和の停滞した空気をかき回すが、市郎の極論が、コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくことに。タイムスリップしたことで出会う人々との絆を描くヒューマンコメディー。