漫画家の倉田真由美氏(52)が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新。夫で映画プロデューサーの叶井俊太郎氏を2月16日に亡くし、現在の生活や心境をつづった。

倉田氏は「私、OL姪、娘、三人暮らしが始まりました」と、叶井氏との間にもうけた中学生の娘に加え、1人暮らしをしていた23歳の姪(めい)との同居を報告。「娘は面白くてかわいがってくれる姪(娘にとっては従姉妹)が大好きなので、喜んでいます」とつづった。

一方、自身は「昨日は一日中家にこもって漫画を読んだり映画を観たり、ご飯を作る時以外はほぼ動かずぐったり過ごしました。そうしているとどんどん内向きに沈んでいくんですね。今日も、娘と姪にご飯を作ることをしなければ、ずっと布団に入っていたかもしれません」と、まだ夫を亡くした悲しみが癒えず、ふさぎ込みがちな様子を明かした。

それでも「二人に食事をさせた後、『このままじゃ何もできない』とまた近所のカフェに来ました。そうすると気持ちが変わってくるんですよね。『外に出る』、これは少なくとも自分にはとても効きます。人に会うにしろ会わないにしろ、なるべく家を出る時間を増やしていきたいと思います」と前を向こうとする思いをつづり、フォロワーからは「大事だと思います! とりあえず外に出てみること!」「くらたまさん、焦らなくていいんです。ゆっくりで」「しんどい苦しい人の側にずっと寄り添っていたくらたまさんの疲れがドッと出る時期でもありますよね。。心安らかであるように祈ります」といった声が寄せられた。

叶井氏は映画「アメリ」「いかレスラー」「ヅラ刑事」「日本以外全部沈没」などで知られる、映画プロデューサー。22年6月にステージ3の膵臓(すいぞう)がんで余命半年の宣告を受け、1年8カ月生き続けた。

闘病を支えた倉田氏は2月27日、夫が亡くなって以降、初の投稿で「2月16日夜、夫が永眠しました。私の見ている目の前で、最期の息を引きとりました」と報告。「その後は何度も、何度も何度も『父ちゃん! 父ちゃん!』と声をかけましたが戻ってくることはありませんでした。亡くなる前日まで毎日シャワーを浴びて髪を洗い髭を剃り、普通に話せていました。私にもっともっと大変な思いをさせてもよかったのに、ろくに何もさせないままいってしまいました」と振り返り、「夫は癖の強い人で、合わない人も結構いたかもしれません。でも、私とは合う人だった。まったく喧嘩にならない相性だった。そのおかげで、なんにもストレスなく家族として十数年を過ごせました。いい思い出しかありません。最高の父ちゃんでした」とつづっていた。