俳優筧利夫(61)が17日、フジテレビ系「ぽかぽか」(月~金曜午前11時50分)に出演。フジテレビ系大ヒットドラマ「踊る大捜査線」(1997年1月放送)特番に初出演した際に配られた台本のセリフの意味が理解できず、破ったことを明かした。

筧は還暦を過ぎてから考え方が「何でも楽しく生きないと」という思いに変わったと話し「昔は、いやな役はすぐ断った」と語った。その理由としてドラマに一番最初に出演したときは「怖いレンタルビデオ店の社長の役だった。そのイメージがついちゃって、ずっとそういう役しかこなくなった。怖い系の役だけになった」と思い返した。

そして「レンタルビデオ店の社長には意味があった。バックボーンがしっかりしていたけど、そのあとに続いた役は上ずみだけなのよ。このまま続けていっちゃいけないなと思って断るようになった」と話した。

ここでMCハライチ澤部佑(37)から「そういう意味では『踊る-』は意味があったんですか?」と問われると筧は「あれもねー、台本を読んだときは『何だろう、この役は』と思ったね」と話し「『入試で遊ばず死ぬほど勉強しといてよかった』という今となっては名ゼリフがあるんだけど、なんだこのセリフは、と思って、台本破っちゃったもん」と語った。

筧は「踊る大捜査線」では1997年12月30日に放送された「歳末特別警戒スペシャル」で初登場。典型的なキャリア官僚で、目つきの鋭い所轄警察官を冷遇する、東大法学部卒の警察庁警視監・新城賢太郎役を演じた。

筧は「何でこんなセリフを言わなきゃいけないんだと思った」と話し「でもね、ファンの間では名ゼリフになってるんだよね」とドラマのファンから支持されたことで自身のセリフへの評価も変わったと話した。