日本映画史に残る記録的大ヒットを続ける「国宝」の李相日監督(51)が30日、都内で開催中の東京国際映画祭で同映画祭のセンターピース作品「TOKYOタクシー」の公開を11月21日に控える山田洋次監督(94)と対談した。6月6日の初日からロングラン上映が続き、興行収入(興収)166億5000万円(26日現在、興行通信社調べ)を記録した要因を聞かれると「要素が何だったのかを振り返るのは大分、後のことになるかな」と語った。
03年に興収173億5000万円を挙げ、日本映画歴代11位、実写では最高興収記録を22年、守り続ける「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(本広克行監督)に、あと7億円に迫った。心境を聞かれた李監督は「人ごとのように聞いてしまいますけど…人ごとだと思えば記録は常に、いつかは更新されます」と淡々と答えた。その上で「その時代に、観客の皆さんに求められている作品が記録を作っていくと思っている」とも語った。
山田監督からは、歌舞伎俳優を演じるために撮影まで1年半も稽古を続けた、主演の吉沢亮(31)について「普通、スターは情熱を持っていないけどね。これだと思ったんだろうな」との声も出た。李監督は「NHK大河ドラマ(21年の『青天を衝け』)には出ていましたけど、映画で記憶に残るものをやりたいという強い意欲を持っていた。撮影の5、6年前から声をかけていた」と明かした。【村上幸将】



