元NHKのフリーアナウンサー膳場貴子がMCを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)は8日の放送で、先月の衆院選で自民党が圧勝し、国会内の勢力図が変わったことを受け、衆院予算委員会での審議時間が、これまでより「激減」する見通しとなっていることを、懸念まじりに伝えた。

自民党が少数与党だった衆院選前の昨年の臨時国会での衆院予算委員会は、立憲民主党(当時)の枝野幸男氏が委員長を務め、自民党議員は21人、日本維新の会が4人なのに対し、立民は16人と、自民に引けを取らないほどの勢力がいた。しかし、衆院選後は自民党だけで34人となり、立民と公明党が合流した中道改革連合は、わずか5人に。委員長も自民の坂本哲志氏に代わった。そんな環境激変の中、高市早苗首相の強い意向のもと、与党は26年度予算案の年度内成立を目指す方針だが、片山さつき財務相不在の中での予算案審議が行われ、野党が猛反発したがそのまま委員会が続く、あり得ない展開もあった。

番組では、高市首相同様に圧倒的な「数の力」を持っていた安倍晋三元首相ですら、第2時政権下の2013年度の予算案審議に費やされた時間は84時間、安倍氏が出席したのは68時間だったにもかかわらず、現在、高市首相のもとで行われている予算案審議は、現状のペースでいけば全体の審議時間が58時間、高市首相の出席時間は27時間程度にとどまるとの見方を伝えた。与党は年度内の26年度予算案成立を目指すため、13日の衆院通過を強行しようとしているが、参院では自民は依然少数与党のため、衆院で強引な手法が取られた場合の影響を懸念する声が与党内にもある。

こうした動きをVTRで伝えた後、膳場は「国会論戦をご覧になっている方は気付くと思うんですが、野党のベテラン議員がことごとく落選したので、当然盛り上がらないんですよね」とした上で、「さらに、これだけ審議時間が短くなると、(国会が)言論の府としての役割を果たせなくなるのではと心配になってしまいますね」と指摘した。