大相撲の元横綱朝青龍関の主治医だった精神科医の本田昌毅氏(39)と本田氏の関連会社が、東京国税局の税務調査を受け、2008年までの3年間に計約1億円の所得隠しを指摘されていたことが10日、分かった。

 経理ミスを含む申告漏れ総額は約3億円で、重加算税などを含む追徴税額は約1億円に上るもようだ。本田氏はすでに修正申告したとみられる。

 関係者によると、本田氏は精神科医として企業などでうつ病予防のマネジメントをしているほか、代表を務める病院運営会社「ホンダメディカルホールディングス」(東京)を通じ、全国で美容外科クリニックを運営するなど美容外科医としても活動している。

 国税局は税務調査の結果、本田氏が個人所得の一部を除外していたほか、病院経営会社では架空経費を計上し、法人所得を過少申告していたと認定したもようだ。

 本田氏は2007年に、日本相撲協会から2場所連続の出場停止処分を受けていた元朝青龍関を診察。「抑うつ状態」と診断し、モンゴル帰国を勧めるなどした。

 [2010年4月10日23時34分]ソーシャルブックマーク