TBSが7月20日から月~木曜日の午後の番組を再編成することが18日、分かった。4、10月の改編月以外で着手するのは異例。4月以降の同時間帯は、視聴率低迷に苦しんでいた。

 最大の課題は、フリーに転身した小林麻耶キャスター(29)を起用して午後6時前から放送する2時間ニュース番組「総力報道!THE

 NEWS」の苦戦だ。17日も平均視聴率4・3%と振るわなかった。そこで視聴者獲得の秘策として高年齢層に人気の「水戸黄門」に頼った。再放送でも視聴率8%以上が見込める同ドラマを直前の午後5時台に配置、視聴者をそのまま「THE

 NEWS」に取り込む作戦だ。

 さらに、午後3時から「渡る世間は鬼ばかり」の再放送、NHKで放送した韓流ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」を配置。約3時間に及ぶ“再放送固め”に同局関係者は「主婦層もそのまま夕方のニュースまで引っ張りたい」と期待している。

 これに伴い、正午帯でも視聴率低迷の4時間生情報番組「ひるおび!」を1時間短縮、午後2時台にこれまで夕方放送していた「サカスさん」を繰り上げる。

 同局は「水曜ノンフィクション・関口宏モトをたどれば」を今月3日の放送翌日、次回予告を放送したにもかかわらず視聴率2・8%の結果から急きょ打ち切りにした。「TBSは変わる」のキャッチフレーズで行われたこの4月の改編だったが、さらに変えなくてはならない状況だ。

 [2009年6月19日6時50分

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