女優堀北真希(22)が、来春から放送されるNHK朝の連続テレビ小説のヒロインに内定していることが15日、分かった。現在放送中の「おひさま」のヒロイン井上真央(24)と同様、オーディションなしで有名女優にオファーを出し、出演が決まった。ドラマの内容は明らかになっていないが、ビッグネームの起用が注目を呼びそうだ。

 来年も人気女優が朝ドラのヒロインを務める。現在TBS系で放送中の「生まれる。」など、ゴールデンタイムの民放連続ドラマだけでも、これまで6作で主演を務め、多くの主演映画もある堀北だ。関係者は「オーディションなしで決まった。既に共演者のキャスティングにも入っている」と明かした。別の関係者は「昨年の『ゲゲゲの女房』や、今年の『おひさま』のような時代ものがヒットしているので、堀北さんの物語も現代ものではなく、時代ものになるでしょう」と説明した。

 朝ドラ50年の歴史を振り返ると、オーディションで無名の若手女優を抜てきするのが通例だった。しかし、06年の「純情きらり」の宮崎あおい以降は、「芋たこなんきん」の藤山直美、「だんだん」の三倉茉奈、佳奈、「ゲゲゲ-」の松下奈緒、「おひさま」の井上と、オーディションなしでNHKからのオファーで決まるケースが増えてきた。

 特に現在放送中の「おひさま」の井上は、民放の連ドラや映画で、既にほかのキャラクターイメージも出来上がっていた人気女優だったが、結果は大成功。ドラマ視聴率週間ランキングで、大河ドラマ「江」やTBS系の「JIN-仁-」も上回る勢いで走り続けていることで、同じパターンを踏襲することが決まったようだ。堀北の知名度も井上に劣らず若手女優では超トップクラス。もはやNHK朝ドラは「新人女優の登竜門」という意味合いだけでなく、人気女優の主演による「ヒット作」が大命題になりつつある。

 関係者は「堀北さんは、これまでスキャンダルも一切なく、透明度や清潔感にあふれた、NHKが求める理想のヒロイン像そのもの。子どもからお年寄りにまで好かれていますし、もう、今から楽しみです」と語った。早ければ来月にも正式発表されるとみられる。

 ◆堀北真希(ほりきた・まき)1988年(昭63)10月6日、東京都生まれ。中学生時代にスカウトされて芸能界入り。03年に「COSMIC

 RESCUE」で映画デビュー。同年の「ケータイ刑事

 銭形舞」でテレビドラマに初主演した。映画「ALWAYS

 三丁目の夕日」で06年の日本アカデミー賞新人賞、同映画の続編で08年に同賞優秀助演女優賞を受賞した。身長160センチ、血液型B。