タカアンドトシのタカ(36)が感激した。4日に行われたロンドン五輪サッカー男子準々決勝エジプト戦で、2点目を決めた日本代表DF吉田麻也(23)が、タカのギャグ「俺だ!

 俺だ!

 俺だ!」をゴールパフォーマンスで披露した。タカは、番組共演で交わした約束を忘れずに、大一番で果たしてくれた吉田に「本当にうれしかった」と感謝の言葉を贈った。

 サッカーの聖地、名門マンチェスターUの本拠地オールドトラフォードに集まった約7万人の観客が、吉田のゴールパフォーマンスを見つめた。喜びの抱擁を求めて駆け寄るMF清武やFW大津と少し距離を置いて繰り出したのは、タカのギャグだった。親指を立てた両拳で交互に自分の顔を指す「俺だ!

 俺だ!

 俺だ!」。約1カ月前、日本テレビ系スポーツ番組「サッカーアース」に出演した際、約束したことを吉田は忘れてはいなかった。

 これには、都内で仲間とテレビ観戦していたタカも大喜びだった。メキシコ五輪以来となる準決勝進出を引き寄せた電光石火のヘッド弾。その直後に、自分のギャグが披露されるなんて…。この日、タカは「ゴールを決めてくれて盛り上がりましたが、『俺だ!』をやってくれて、さらに盛り上がりました」と喜びのコメントを寄せた。

 タカも、サッカーの経験者だ。中学時代は北海道選抜にもなった。サッカーの母国で1910年に開場したオールドトラフォードのピッチに、まさか自分のギャグが上陸するとは、夢のまた夢だった。「オリンピックという全世界が注目する場で、やってくれたことが本当にうれしかったです」。コメントにも感激がにじんでいた。吉田の強烈ヘッド弾も印象的だったが、奇妙な動きを繰り返すそのパフォーマンスも欧州の観客に強烈なインパクトを与えたはずだ。コメントの最後はこう締めくくった。「金メダルが取れると確信しているのは誰だ?

 俺だ!

 俺だ!

 俺だ!

 俺だ!

 俺だぁぁぁ~!」。