女優真矢みき(48)が等身大のキャラクターを演じることになり、張り切っている。真矢は、連続ドラマ初主演となるテレビ朝日系「捜査地図の女」(18日スタート、木曜午後8時)で、捜査地図を作成する女性刑事を演じており、ロケ先の京都で16日、会見した。

 大ヒット映画「踊る大捜査線」シリーズでは冷徹な管理官を演じて話題になった。ほかの作品でも、クールなキャリアウーマンタイプを演じる機会が多かったが、今回は明るく伸び伸びとした自然体の自分を見せられるという。「気負う必要はないと思う。刑事役は山ほどいただいてきましたが今回は等身大。皆さんに支えられ、肩の力を抜かせていただいています」。

 演じる女性刑事は「地図好き」の設定だ。実は真矢も私生活では無類の地図マニア。お酒を飲みながら、日本地図をいかに正確に描けるかという遊びを楽しんだり、最近は古地図にもはまっている。地図の話題になるとこの日も話が止まらない。海図にも詳しく、「どこに日本の活断層があるのか全て知ってる」。地図好きのうわさが広まり、NHK「ブラタモリ」などで地図マニアぶりを発揮しているタモリからも測量会への誘いがあったという。尊敬する人物は、江戸時代に日本地図を作成した伊能忠敬という徹底ぶりだ。司会から「(歴史好きの)歴女ならぬ地図女ですね」と指摘されると「嫌だぁ~、それじゃ『地女(痴女)』になっちゃいますね」と恥ずかしがっていた。それでも「オンとオフの両方で地図が見られてうれしい」と笑顔で語った。

 自分に近い設定とあって役作りも積極的だ。「より普段の私に近づけるように」と、靴をハイヒールからスニーカーにするように提案したという。これで快活な印象が強まった。

 初主演にも、気負いはない。「台本の内容を追っていくと観光ブックになるんですよ」。大好きな地図を頭に入れて、秋の京都を満喫しながら収録に臨んでいる。【三須一紀】

 ◆「捜査地図の女」

 京都府警捜査1課が舞台。真矢演じる女性刑事の橘珠子(たちばな・たまこ)は、犯行現場の見取り図はもちろん、遺留品の発見現場、防犯カメラの位置、駅や幹線道路や脇道、空き地、ガスメーターやマンホールの位置まで正確に書き写し、可能な限り現実に近い地図を作成。捜査で浮上した情報や不審車の存在、目撃証言などを書き込んでいく。橘は京都のあらゆる道が頭に入っている設定で、事件を解決に導いていく。共演は石黒賢、中村梅雀、宇梶剛士、内山理名、阿部力ら。