「現代のベートーベン」と称された作曲家佐村河内(さむらごうち)守氏(50)のゴーストライター問題で、広島市内にある同氏の実家周辺では騒動を残念がる声が広がっている。住民らによると、ゴーストライター問題が浮上するまでは「地元のヒーロー」状態だったという。

 地域の町内会役員は8日、「息子さん(佐村河内氏)の名前をメディアで聞くようになった一昨年くらいから、町内会でもたびたび話題にあがっていた。でも、まさかこんなことになるなんて…」と話した。問題発覚後は、町内会で大っぴらに佐村河内氏の話をする人はいなくなったという。実家近くにはプロ野球の阪神新井貴浩(37)良太(30)兄弟の実家もあり、新井の母は「残念です。去年から、近所でも評判になっていました。どこかで歯車が狂ってしまったのでしょうか…」とコメントした。

 また、前日7日に取材に応じて「早く離婚してほしい」と訴えた佐村河内氏の妻の母は、「(娘が)どうにか無事で帰ってきてほしい…」と、あらためて訴えて涙した。妻の母は、8日付日刊スポーツで佐村河内氏の過去も明かした上で心境を告白。報道を見た親族らから、10本以上の電話をもらったことも明かした。