来年4月にアナウンサーとして入社予定だった女子大生が、ホステスのアルバイトを理由に内定を取り消されたとして、日本テレビを提訴したことが9日、分かった。今日10日発売の週刊現代が報じている。原告は、東洋英和女学院大のミス東洋英和2011に輝き、雑誌「JJ」の読者モデルも務めた笹崎里菜さん(22)。3年生だった昨年9月に「アナウンサー採用内定通知」を受け、研修を受けていた。

 同誌によると、笹崎さんは今年3月、過去に銀座のクラブでアルバイトしていたことを人事担当者に報告。4月に人事部長から「内定取り消し」を伝えられたという。その際、「傷がついているアナウンサーを使える番組はない」と説明され、「辞退という手もある」と言われたとしている。辞退を拒否して取り消しの理由を求めると、5月になって人事局長名で「アナウンサーに求められる清廉性にふさわしくない」とする書面が届いたという。

 笹崎さんは「私にとってアナウンサーは夢。このような理由であきらめることはできない」と「労働契約上の権利を有する地位にあることを確認する」訴訟を起こし、日本テレビにアナウンサーとして就職することを求めている。一方、日本テレビ総合広報部では、提訴されたことを認めた上で「コメントは控えさせていただきます」としている。この「前代未聞」ともいえる裁判の第1回口頭弁論は、今月14日に東京地裁で開かれる。