山本太郎氏(44)が代表を務める政治団体「れいわ新選組」から参院選東京選挙区に立候補した、沖縄創価学会壮年部の野原善正氏(59)が22日未明、落選が決まり都内の開票センターで敗戦会見を開き「本当に悔しい」と唇をかんだ。

野原氏は公示前日の3日に、比例区に転出しての立候補を表明した山本氏に代わり、東京選挙区で立候補した。立候補の理由として、辺野古新基地建設の問題を全国の国民の問題として考え、他の都道府県に平等に引き受けてもらう議論をすること、そして24歳で入信し今年で35年となった創価学会と公明党が、自民党と与党連立を組み「うまみに浸り、民衆救済の精神を忘れ去った」と批判。公明党の山口那津男代表(66)との対決を承知で、ケンカを売る形で立候補した。

野原氏は、山本代表が前回、当選した際に獲得した66万票を下回る、20万票台の得票にとどまったことに「東京には地盤もなく、太郎さんの基礎票も取れなかった」と肩を落とした。その上で「山口代表も切り崩せなかった。私の力不足」と肩を落とした。

山本氏は「ポテンシャルはある候補だが、こちらの準備も遅かった」と敗因を分析。さらに、野原氏が創価学会の改革を前面に押し出して戦いすぎたとして「敗因は創価を語りすぎたのもあるかも。バランスを考えたい」と語った。その上で「次もやってくれますか?」と衆院選での再挑戦を提案した。

野原氏は「はい。喜んでやります。後に引けない戦い。さいは投げられた。れいわの仲間達と力を合わせて頑張る」と衆院選での再挑戦を誓った。【村上幸将】