明治安田総合研究所のフェローチーフエコノミスト小玉祐一氏が9日、フジテレビ系新番組「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)に生出演。「トランプ関税」をめぐり「ご法度」の交渉に言及した。

世界同時株安も引き起こしているトランプ氏の強硬な関税政策に対し、日本はどう対抗すればいいのか。MCの谷原章介から問われた小玉氏は「まずは真意を確認するということ。あちらが何を求めているのか、よく分からないことがある。市場開放しろと言われても、日本はとっくに市場開放してますよと。現にドイツ車は売れてるじゃないですかと」と解説。さらに「もっとアメリカに投資しろと、という話なのかもしれないですけど、すでに石破首相が1兆ドルの対米投資を表明して評価を得たということになっている。ソフトバンクや自動車メーカーが次々に投資を大型表明している。それで足りないんだったら何ですかと。そういう真意を確認して、あとは優先順位は何かということで、こちらが切れるカードが決まる」と解説した。

ではどんな交渉が可能なのか。小玉氏は「強いて言えば」と前置きした上で「『円安是正』(のカード)は切れるんですね」と言及した。

小玉氏は「トランプ氏は、円安は大災害だと言っている。これが(米国の)製造業にダメージを与えていると。日本にとっても円安は輸入物価の上昇を通じて、国内物価の上昇につながって家計に打撃を与えているというのがずーっと問題になっている」と解説。「ここは一つ、まあ為替の恣意(しい)的な操作ってのは一応『ご法度』ということになっているんですけど国際的に、トランプ大統領が気にしないんだったら、それを気にしないんだったら、まあ、どうぞ、じゃあ一緒に、修正しましょうという交渉はできるかなと思います」と、円安是正をトランプ氏との交渉カードにする可能性に言及した。

この「ご法度」の一手の可能性をめぐり、米国の政治に詳しい早大の中林美恵子教授も間髪を入れず同意し、「おそらくそれは(交渉に)入ってくるでしょうね」と指摘した。