公明党中央幹事の伊佐進一前衆院議員が14日配信の、ABEMA報道番組「Abema Prime」に出演。中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事が投稿したポストの内容をめぐり、私見を述べた。
高市首相は7日の衆院予算委員会で、台湾有事が集団的自衛権行使の対象となる「存立危機事態になり得る」と答弁。これに対し、薛剣氏がXで「その汚い首は一瞬の躊躇(ちゅうちょ)もなく斬ってやるしかない」などと投稿(現在は削除)したとして、木原稔官房長官が、中国に抗議したことを明らかにしている。一方、中国も外務省などを通じ高市首相の発言について反発するなど、波紋が広がっている。
番組では、伊佐氏が在中国日本大使館で3年間勤務経験があり、薛剣氏と長年の付き合いがあることも紹介された。伊佐氏はその上で、今回の投稿については「あっちゃいけないですよね」と明言。「私も外交官やっていた立場で、相手の国の人に好かれてなんぼ、というか、その中でこの激しい言葉遣いでどうやって対応するねん、と思っています」と指摘した。
薛剣氏については「彼は日本の滞在がもう何回目かなんですよ。北京の大使館にいたこともありましたし、中国に私がいたこともあったので、過去にも南シナ海の問題とかで激論をしたこともありますし、これまでもいろんな議論はやってきました。ただこんな発言を外向けには、今まではそんなにしてこなかったですね。大阪の総領事になってからだと思います」と語った。
進行の平石直之アナウンサーから「その上で、これは厳しく言わなければいけない、という立場でいらっしゃるということで構わないわけですね」と確認されると、伊佐氏は「そうです」とあらためて主張。薛剣氏が21年に在大阪総領事に着任後、衆院選で特定政党の投票を呼びかけ、日本の外務省からの申し入れを受け、削除しているなど、これまでにも発言や投稿が問題とされたことも紹介された。伊佐氏はこの点についても「中国の外交に携わっている友人から言われたこともあって、何度もこういう発言をしているので、伊佐さんの方から彼の方に言ってあげた方がいい」と、中国の外交関係者が薛剣氏の言動を問題視し、忠告を依頼されたことも明かした。
また、薛剣氏に対しウィーン外交関係条約に基づく「ペルソナ・ノン・グラータ(PNG=好ましからざる人物)」として、国外退去を求める声も政界などから出ていることを紹介された。伊佐氏はPNGについて「私はやってもいいと思っているんですよ。ただ、私が言っている意味は、やるんだったら、やった後のインパクトコントロールをちゃんとやった方がいい」と指摘。「おそらくペルソナ・ノン・グラータを発動すると、相手国もたいてい、同じように発動するんですね。北京にいる、あるいは中国の地方にいる(日本の)総領事をPNG指定します」と予想しながら「ここからエスカレートをどんどんしていくのではなく、その後は、いろんな課題が日中関係にはあるので、ここにばっかり焦点をあてて『あれはけしらかん』と言い続けるよりも、前向きにどういう形で外交を再開していくか、というのをやった方がいい、という意見ですね」と持論を語った。

