<1>98年・エルコンドルパサー

共同通信杯1着、エルコンドルパサー(1998年2月15日撮影)
共同通信杯1着、エルコンドルパサー(1998年2月15日撮影)

降雪のため芝を使用できず、ダート1600メートル(不良)での開催となった。エルコンドルパサーは、新馬、2戦目ともダートで勝っており、3戦目のここで初めて芝のレースを迎えるところだったが、またもダートとなり、危なげなく2馬身差で快勝。94年ナリタブライアンの61・9%を上回る、62・9%の単勝支持率を受けての1番人気(1・2倍)に見事応えた。その次戦、4月のニュージーランドTで初めて芝を走って勝利。芝適性を示すと、続くNHKマイルCも制覇。秋は毎日王冠でサイレンススズカに屈して2着に敗れた後、ジャパンCを制した。


<2>94年・ナリタブライアン

共同通信杯1着、ナリタブライアン(1994年2月14日撮影)
共同通信杯1着、ナリタブライアン(1994年2月14日撮影)

前年の朝日杯3歳S(現朝日杯FS)を圧勝していたナリタブライアンの、年明け初戦。単勝1・2倍の圧倒的支持を受けた中、好位から能力を発揮して2着アイネスサウザーに4馬身差の圧勝を飾った。その後、スプリングSも勝って、3冠制覇への道を切り開いていった。


<3>2012年・ゴールドシップ

ディープブリランテ(左)をゴール前捕らえたゴールドシップが共同通信杯を制した(2012年2月撮影)
ディープブリランテ(左)をゴール前捕らえたゴールドシップが共同通信杯を制した(2012年2月撮影)

あのゴールドシップの重賞初制覇は、この年の共同通信杯だった。前年暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sは2着に敗れていたため、2番人気で迎える。1番人気は後のダービー馬ディープブリランテだった。だが、ゴールドシップは逃げたディープブリランテを目標に好位のインから追走。直線では内田博幸騎手の右ステッキ連打に応えて鋭い末脚を発揮し、ラスト3ハロン33秒3で差し切った。