障害レースの予想のヒントに! 今回の「ケイバラプソディー ~楽しい競馬~」は原田竣矢記者が、東京ジャンプSで重賞3勝目を挙げた難波剛健騎手(43)を直撃。現役障害ジョッキー視点で、次走好走が期待できる馬の見分け方や、各競馬場の特徴などを解説してもらった。
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-これまで障害レースで1035戦を経験されました。強い障害馬の特徴は
難波騎手 やっぱり飛越力ですね。飛越のうまさを考える上で大切なのは、踏み切りで完歩(障害間の歩数)が合わない時、いかにロスなくリカバリーできるか。ロスが小さい馬が強い馬です。3000~4000メートルあって、全部の踏み切りがばっちり合うってなかなかない。レースの中ですし、周りの馬の影響もあるので。
-飛越の要素もさまざま
難波騎手 高く跳べる方がいいですね。低いとスピードが上がったまま跳ぶので、着地でつまずいた時に次の一歩が出せない。もちろんいい面もあるが、リスクの方が大きいので、僕たちも安心して乗れない。障害レースは、乗り役の精神状態が占める割合もめちゃくちゃ大きいですからね。あとは真っすぐ跳ぶこと。斜飛すると、横の馬に迷惑をかけることもあるし、もう一度修正しないといけないので、ロスになります。
-2戦目で一変する馬もいる。どこで見極める
難波騎手 障害1戦目のレースを前半と後半の2つに分けて、跳びと走りを見てください。最初から最後まで安定しないなら次も厳しいかもしれませんが、後半の方が良くなっていれば、2回目で変わります。着順が良くなくても、次良くなる可能性は高いです。
-それぞれの競馬場の特徴は。中山から
難波騎手 スピードの優先順位は高くなく、飛越力が求められます。角度が急なバンケットもあるので、上手にこなせるかも大切。
-東京は
難波騎手 連続障害をスピードに乗ったままこなせるかどうかが鍵。中山よりスピードが求められます。最後の直線が長いので、平地力も必要。
-京都は
難波騎手 スピードは必要です。前めで決まることが多く、スッとポジションを取れる馬の方が結果は出しやすいです。
-阪神は
難波騎手 タフな襷コース。障害の幅、高さがあって飛越の難易度が高いです。「阪神を回ってるから大丈夫」という話をジョッキー間でするぐらいです。
-福島は
難波騎手 飛越の数は少ないですが、トリッキーなコースで、経験しているかどうかでスムーズさが全然違います。
-新潟は
難波騎手 平地力がかなり求められるけど、飛越はそこまで求められません。
-中京は
難波騎手 後半に障害が多いのでタフになります。後ろから一気に追い込むのは難しいです。
-小倉は
難波騎手 ローカルの中では飛越力が求められます。コーナーが急で器用さも必要です。まとめると、飛越力は中山と阪神。スピードは新潟が特に重要です。
-ファンにひとことを
難波騎手 とにかく数を見てほしいです。乗り役も障害馬の頭数も少ないので、長く見ると「このジョッキーは初障害でどう乗るのか」など、人のクセ、馬のクセがイメージできて面白いと思います。
◆難波剛健(なんば・よしやす)1982年(昭57)11月1日、岡山県生まれ。騎手デビューは01年3月。JRA通算2527戦139勝(うち障害1035戦80勝)。13日の東京ジャンプS(スズカハービン)で11年ぶり、3度目の重賞勝利。趣味は将棋。好きな棋士は“振り飛車党”の久保利明九段。
(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)





