マジカルラグーン(牝3、J・ハリントン夫人、父ガリレオ)が激しい追い比べの末にG1初制覇を果たした。鞍上はシェーン・フォーリーで勝ちタイムは2分34秒02。

英オークス2着エミリーアップジョンが出走回避となり、1番人気となったマジカルラグーンは残り200メートルで外から迫るライアン・ムーア騎乗のトイ(牝3、A・オブライエン、父ガリレオ)との一騎打ち。最後まで力強く駆け抜け、ライバルを半馬身差でねじ伏せた。

マジカルラグーンは父がガリレオ、母がナイトラグーンという血統。ドイツ調教馬として13年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSなどG1・4勝を挙げ、日本の社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、現在はレックススタッドでけい養されているノヴェリスト(牡13、父モンズン)の10歳下の半妹になる。前走ロイヤルアスコット開催のG2リブルズデールSに続く連勝で通算成績は6戦3勝となった

半馬身差2着に敗れたトイも父がガリレオ、母がユアソースリリングというクールモアの超良血馬だった。14年の愛1000ギニー覇者マーベラス、15年の英愛2000ギニー覇者グレンイーグルス、17年のジャンリュックラガルデール賞で牡馬撃破のハッピリー、昨年の仏オークス馬ジョアンオブアークの全妹という血統。きょうだい5頭目のG1制覇は持ち越された。

良血馬対決を制し、アイリッシュオークス馬に輝いたマジカルラグーンの次走はヨークシャーオークス(G1、芝2370メートル、8月18日=ヨーク)が候補に挙がっている。