英国の騎手招待競走「シャーガーC」のメディア向けイベントが4日、アスコット競馬場で行われた。世界選抜の4騎手と女性選抜のエマ・ジェイン・ウィルソンの合計5騎手が出席し、抱負を述べている。

世界選抜の主将を務めるクリストフ・ルメール騎手(43)はシャーガーC参戦への意気込みと自身について語った。「私が最後にアスコットで騎乗してから10年たっていると思います。(日本を離れ)私は1カ月の休暇を取っていますが、復帰するのにこれ以上の場所はないですね。アスコットで競馬をする時はいつもわくわくします。なぜなら、最高の雰囲気の中で最高の馬とジョッキーと競うことができるからです。シャーガーCを本当に楽しみにしていました。私とケリン(マカヴォイ)の経験、ジェイソン(コレット)とタケシ(横山武)の若さで構成された強いチームです。優勝するためにはいい組み合わせだと思いますし、ケリンの経験はとても重要ですね。彼はトップクラスのジョッキーですし、英国で多くの成功を成し遂げています。私は今までにフランスで大きな馬主たちのために乗る機会がありました。ニアルカスファミリー、ジェラルド・オーギュスタン・ノルマン、アガカーンと契約を結んでいました。そのために一生懸命働き、幸運にも大きなレースを勝つことができました。ただ、私のキャリアはリバウンドし、新たな挑戦が必要でした。日本へ行く機会があり、(JRAの)通年免許を獲得しました。あれから8年がたちましたが、日本での生活に私は満足しています。過去5年連続でチャンピオンジョッキーです。リーディングを獲得した最初の外国人騎手として競馬史に残るのではないかと思います。ただ、それは引退してから振り返りましょう。今は次のゴールに向かっています。それは日本の秋競馬ですし、凱旋門賞のために(欧州へ)戻ってくる可能性があります」。

横山武史騎手(23)も通訳を通し、意気込みを語っている。「私にとって初めてのアスコット、初めての英国です。ここにいることに本当にエキサイトしていますし、招待いただいて感謝しています。シャーガーCに騎乗することは私にとって新しい経験になるはずです。日本を代表できることは大きな名誉ですし、多くのことを学ぶことができればと思います。私の家族には騎手が多く、騎手以外になることは考えたことがありませんでした。12歳の時に馬に乗り始め、18歳から競馬に騎乗しています。現在の自分には満足していません。勝ち続けて、うまくなり続けたいです。私は最も勝ちたいレースは日本ダービーだといつも言っていますが、英国に来てからは英国ダービーも勝ちたいです」。

シャーガーCは6日のアスコット競馬場が舞台(全8競走)。ルメール騎手、横山武騎手ともに5鞍の騎乗予定馬が決定している。