ルーキー今村聖奈騎手(18=寺島)が、4番人気セルバーグ(牡3、鈴木孝)で逃げ切り、JRA通算40勝目を挙げた。藤田菜七子騎手の持つ女性の年間最多勝記録43勝(19年)へあと3勝と迫った。

今村騎手の勝利は、9月11日中京6Rハギノメーテル以来、1カ月ぶり。デビュー221日目での40勝到達は、三浦騎手の156日目、福永騎手の212日目に次ぎ、デビュー年としては、96年以降で3番目でのスピード到達となった。

好スタートから2頭のハナ争いを制して先手を取り切ると、後続を離して軽快にラップを刻む。直線は粘りに粘って、迫ってきた2着馬を1馬身4分の1差退けた。勝ち時計は1分45秒3。今村騎手は「前走初めて乗せていただいて、本当に直線はいい脚を使うんですけど、頑張り過ぎてしまうところがあるので、距離を延ばして、ハナに行き、気分良く走らせようと思っていました。物見をしたり、1頭になるとふわふわするところがありながら、勝ち切ってくれたのは、馬に助けてもらったからだと思います。2場開催の中、続けて乗せていただいたことに対して、感謝したいです」と話した。