砂で才能が開花した。2番人気のギルデッドミラー(牝5、松永幹)が差し切り勝ちで重賞初制覇を果たした。牝馬の制覇は当レース史上初。勝ち時計は1分35秒6。鞍上の三浦騎手は今年JRA重賞2勝目。

レースはバスラットレオンが好スタートからハナを切った。ギルデッドミラーは好位につけた1番人気レモンポップを見ながら中団につける。直線、逃げ切りを図るバスラットレオンを、レモンポップが残り100メートルほどでねじ伏せたが、さらに外からギルデッドミラーが強襲。ゴール寸前で鼻差差し切った。

3歳時にはNHKマイルCで3着など、芝重賞で2着、3着ともに2回ずつの実績がある。2走前NST賞でダートに初挑戦。いきなり勝利を挙げると、今回と同舞台の前走グリーンチャンネルCで2着。勢いそのままに、転向3戦目でのダート重賞初挑戦で強敵を下し初タイトルを得た。

三浦騎手は「いやー、本当ゴールしてもどっちが勝ったか分からない形でしたけど、一番苦しいところをもうひと伸びしてくれました。馬に感謝しかないです」と笑顔。「レモンポップの後ろだけはキープしたいと決めていました。位置をとりにいった分、折り合い欠くところ少しありましたけど、すぐに我慢してくれました。僕はダートに替わってからしか乗ってないですけれど、初めてまたがった時からひとつ違うなと感じていました。重賞を勝てて良かったです。まずは無事にいってほしいです」とパートナーをたたえた。

鞍上自身はJBCスプリントをダンシングプリンスで勝利しJpn1を制覇したばかり。「いろんな方に応援してもらっていますし、馬が頑張ってくれているのが一番です」と喜んだ。

馬連(7)(11)610円、馬単(11)(7)1810円、3連複(7)(8)(11)3830円、3連単(11)(7)(8)2万2320円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)